チャットモンチーのおすすめな曲

今回もまた、おすすめな曲シリーズ恒例、BUMP、アジカン、フジをよく聴く奴視点のチャットモンチー曲でお送りする。
他の音楽は以下の通りだ。
・Czecho No Republicを聴く。好きな曲の話
・夏だ！　海だ！　花火だ！　Base Ball Bearだ！
・洋楽全然分からん人間が、それでも好きになった曲の話をしてみる

チャットモンチーとの出会いはいつだったが覚えていない。でもあのバンドは私の青春そのものだ。友人に借りたチャットモンチーのCD、今聴くとあっという間にその頃に戻ってしまうのである。毎日聴いている音楽にはないことなのだが、昔散々聴いてしばらく間をあけて流したときのあの感覚はヤバいものがある。

2006年発売『耳鳴り』
「ハナノユメ」
この曲は「カバー、そしてトリビュートアルバムの話～色んなバンド編～」でも触れている。ニコがカバーしているのだが、聴き比べるのも面白い。どちらもらしさがあってとても良い。そもそも原曲が素晴らしい。曲の構成、メロディ、何度も聴きたくなるような魅力がある。バンドサウンドの格好良さ、強さ、揺らめき、えっちゃんの真っ直ぐな歌声、浮かれたハッピーさがない芯のある様子に惹きつけられた1曲である。

2007年『生命力』
「真夜中遊園地」「バスロマンス」「モバイルワールド」
このアルバムが一番狂ったように聴いた1枚だ。
「真夜中遊園地」は疾走感のあるロックという感じである。朗々と響く歌声が格好いい。サビの音の運びも好きだ。微妙にかおる不穏な感じと、2番の可愛らしさがクセになる。アジカンの「フラッシュバック」「ワールドアパート」などが好きな人にぜひ聴いてみて欲しい。
「バスロマンス」は一変、イントロから可愛らしい曲だ。歌詞を見て気づいたのだが、今までお風呂に入っている曲だと思っていた。湯船で泡に囲まれているなか、思い出しているような感じかなと勘違いしていたのは、おそらく入浴剤のせいだ。
バスは車両のバスか……。曲調は早い感じと言うよりは一定で、リフが印象的な1曲である。
「モバイルワールド」はリズムが印象的な曲だ。ロックロックしている曲と言うよりは、テンポを保ったウキウキ感のある曲だと思う。RADにも「携帯電話」という曲があるし、ミュージシャンにとってもかなり気になる題材なんだなあと、ふと思った。

2015年発売『共鳴』
「きみがその気なら」
「こころとあたま」
不純な動機(「音楽をおすすめする話～プロデューサー視点～」参照)でシングル『きらきらひかれ』を借りたのと同じ頃一緒にこのアルバムを聴いていた気がする。久々のチャットだ。
「きみがその気なら」は、とても広い曲だと思う。ライブ会場なら、客席まで光に満たされて大団円みたいな、聴くと幸せな気持ちになる楽曲だ。フジファブリックの「はじまりのうた」に通ずるエンディング感があると、ふっと過った。
「こころとあたま」の鍵盤最高だなあと思ったらシモリョーだった。どうりで(「the chef cooks meを聴いてくれ！おすすめな曲の話」参照)。このスピード感がたまらない1曲。格好いいんだ、これが。ギターソロもめちゃめちゃ格好いい。曲に心ぶるぶる震わされる。

この回を書くにあたって、チャットを聴き返しているが、やはり良い。彼女たちの芯が好きなんだと思う。
徳島でチャットモンチーを聴けて良かったなあ、という思いを大事に抱えてこれからも過ごしていく。