Czecho No Republicを聴く。好きな曲の話

Czecho No Republic(以下チェコ)は現在4人で活動しているバンドだ。
チェコの魅力は何だろう。やはり音楽を言葉で書くのはとても難しいのだが、特徴的な声、愉快さ、カラフルなボールが跳ねるような電子音使い、底抜けに明るくきらきらしているように見せて、泣き笑いのような切なさみたいなものもちゃんと内包しているところだろうか。
私は、チェコに関しては、最新曲や動向をちゃんと追っているわけではないが、1ツアーに1回は行く程度のゆるいファンである。曲が好きでよく聴いている感じだ。
チェコとの出会いは、WOWOWで観たフェスJAPAN JAMの映像だった。在日ファンクとのコラボで、チェコの楽曲「ダイナソー」を演奏していた。まさかこの曲にあんな繋がりがあるとは、この頃は思ってもみなかったのだが。
さて好きな曲の話をしよう。いつもは発売時系列で書くのだが、今回は一番思い入れのある大好きな曲から書こうと思う。

2014年発売『MANTLE』から「Arabia」。私には満点曲リスト、というものがある。初めて聴いたときから大好きになる、曲から歌詞からメロディから雰囲気から、何から何まで満点! 最高! と拍手喝采したくなる曲のことだ。例えば、以前の記事「特別な日常 くるり」にも書いた「THANK YOU MY GIRL」もそうだった。
初めて聴いたときからずっと「Arabia」という曲が大好きでたまらないのだ。この曲はタイトル通り、どこかアラビアンな雰囲気をまとうイントロからはじまる。まるで呪文のような魔法のようなサビの「アルフ・ライラ・ワ・ライラ」は聴いているとワクワクする。『千夜一夜物語』の原題だそうだ。きらきらした星空が見えるような、節回しがクセになるような、エキゾチックでとっても魅力に溢れた曲だ。この曲を生で聴けたときは本当に嬉しかった。魔法の夜を過ごした気分だった。

2011年発売『Maminka』から「Good Bye」と「DANCE」。ポップでちょっと気怠い感じが最高だ。どちらかといえば明るい曲調なのに頭が重い感じというか、カラフルな色を混ぜたら濁ったけどその色もいいね、という感じというのか。本当に勝手な想像だが、作詞作曲がベースボーカルの武井くんだからこそ、こういうどこか独特で特徴的な曲が生まれてくるのではないかと思う。「DANCE」は見方によって、闇を感じる楽曲だと思う。何度も書くが、底抜けに明るくてキラッキラしているだけがCzecho No Republicでは全然ないのである。

2016年発売『DREAMS』からは2曲「Dreamer」と「Blue Holiday」をあげたい。「Dreamer」はゲーム音楽みたいなピコピコ感とラップぽい節回しが最高にマッチしていて良い。ライブのとき武井くんが野球帽みたいなキャップを取り出し被って歌っていたが、曲に合いすぎてずっと忘れられないでいる。キッズ感がとても良かった。この楽曲は私のなかでなぜか『MOTHER2』のネスの服装イメージだ。私の「キッズ」のイメージがそれなのかもしれない。話が少し脱線した。さて、「Blue Holiday」について書こう。電子音と波の音が混ざり合って、心地よいイントロからはじまる楽曲だ。ポップなのにどこか低体温で、涼しい夏を彷彿とさせるような曲調だと思う。儚くて漂っていて穏やかで青い曲だ。

余談だが、チェコは「旅に出る準備」という曲がテレビCMで流れていたこともあった。この曲は是非、全部聴いて欲しい。私は、これぞバンドサウンドみたいなのが、「永遠~」の部分に詰まっていると思うのだ。

チェコは、もっともっと色んな人の琴線に触れるバンドだと、ずっとそう思っている。

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