今回はサブスクリプションにはなく、手に入れる難易度がわりと高めではないかという音源の話をする。インディーズ時代のデモなど、初期のどうにもならない音源については除く。
円盤のリンクは、2020年2月現在まだ在庫があるものを貼ったので、DVD、Blu-rayは各自で見てみて欲しい。特に完全生産版や初回盤は、気づくとなくなっていることが多いので、欲しいと思ったら買い時だ。
「BUMP OF CHICKENのテーマ」BUMP OF CHICKEN
かつてはまさに幻の曲だったが、『BUMP OF CHICKEN 結成20周年記念 Special Live 「20」』の円盤発売によって、メジャーデビュー後初音源化された名曲。この『20』については「バンドの記念日について」でも触れたとおりだ。
映像自体はどの円盤のバージョンにもあるが、CD音源は初回盤にしか付属していないのである。
この曲、超初期に制作された楽曲だが、まさに音、歌詞はBUMPそのものなのだ。原石、素、源、なんと言ったらいいんだろう。ギターのリフ、泣き笑いたくなる歌詞、サビの秀逸さ、どれをとっても最高の一言だ。彼らの音楽はずっとそばにいてくれる、そんなことを真っ直ぐ信じていられる曲なのである。
BUMPの結成記念日とされる2月11日にライブがある場合、演奏されることがあるかもしれない。
「夕暮れの紅(スタジオ音源)」ASIAN KUNG-FU GENERATION
この曲についての映像自体は、『ソルファ(2016)』初回限定盤DVDにMVとレコーディングの様子が収録されている。音源としては『映像作品集 13巻~Tour 2016-2017「20th Anniversary Live」 at 日本武道館~』の完全生産限定盤にしか付属していないCD音源がある。
2004年バージョンとの違いと言えば色々あるが、ひとつ重要なのは、フジファブリックの金澤ダイスケが参加していることだろう。
全体的に話すと、旧音源はどこか荒削りな音というか野性的な印象を受けたが、新音源ではまろやかというか大人っぽいサウンドになっている感じがある。ゴッチの歌声も、乾燥帯から熱帯雨林になったような、潤い茂ったなと思った。そして、2016年バージョンは、しとしと優しく降る雨のような鍵盤が印象的なのである。新旧ソルファと同様、聴き比べるのが面白い。
「Master Line」、「シェリー」フジファブリック
この2曲は、度々話に出ている『FAB BOX』に収録されている音源である。どちらも今までリリースされた音源に未収録かつ、サブスクでも見かけない(2020.02.21現在)。このBOXセットを手に入れることでしか聴くことの出来ない、正真正銘のレア曲だと思う。今のところ。そのレア度に反して、両方めちゃめちゃ良い曲だし、皆に聴いて欲しいすごく好きな曲なのである。『FAB BOX』自体は、運が超良ければどこかのCDショップにひっそりと残っているかもしれない……? と言うことしか出来ないが。まだあんのかな……2014年には確認できたけど。
「Master Line」は、明るいフジファブリックだ。例えば、「星降る夜になったら」や「Sunny Morning」を好きな人にグッとくるんじゃないかと思う。でも真っ直ぐ明るいわけじゃなくフジファブリックらしい低体温な感じもあるところが好きだ。
「シェリー」もまた明るいフジファブリック、というか可愛いフジファブリックである。まず歌詞がすごく可愛い。ライブで歌って欲しい。鍵盤も可愛い。なんか、きらきらぴかぴかしてる。最高。「TEENAGER」や「ホーランド・ロップ」が好きな人には特に聴いてみて欲しい。この曲にはフジファブリックの良さが凝縮されていると思う。もちろん可愛いだけの曲じゃないよ。
ということで、頑張れば手に入るレア音源について書いてみた。初回盤はいつなくなるか分からないので、欲しいときが買い時でっせ、と記して今日のところは締めようと思う。
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