約1年前「音楽との出会い方」という記事からこのサイトはスタートした。ここでは、テレビ、ラジオ、フェスや対バンで、今まで知らなかったアーティストを好きになることがあるよね、という話を書いた。
読み返していたら、まだまだ音楽との出会い方はあるよなあと思ったので、その続きを綴ろうと思う。
その4 漫画や本などの他媒体から
小説や漫画を読んでいると、音楽の話題が登場することがある。「漫画『花と頬』の空気感に心底惚れる」に書いた同作品は、実在するアーティスト名が登場する。あるいは「バンドの物語が読みたいときに漫画『ロッキンユー!!!(ロッキンニュー!!!)』を」も同様に様々なロックバンドの名前や曲名が登場する。その名前をなんとなく覚えていて、CDショップで、YouTubeで見かけて聴くというパターンがあるのだ。
あるいは、小説を読んでいて曲名に出会うこともある。また、エッセイを読んでいて自分の大好きな作品は、ある曲が流される傍らで書かれていたことを知るなんて場合もあるだろう。
その5 カバー曲、コラボ曲
大好きなバンドがある曲をカバーしていた場合の話だ。その原曲を聴きにいき、音楽趣味の幅が広がることがある。原曲を歌っているアーティストが気になり、アルバムを借りてみることもある。
カバー曲については以下の記事を読んでもらえると嬉しい。
・カバー、そしてトリビュートアルバムの話~BUMP編『SYNCHRONIZED ROCKERS』~
・カバー、そしてトリビュートアルバムの話~アジカン、フジ編~
・カバー、そしてトリビュートアルバムの話~色んなバンド編~
あるいは、コラボ曲というのもある。スカパラという名は知っていたが、ちゃんと認識するようになったのはアジカンスカパラコラボ曲「Wake Up!」からだった。また「歌がある! SPECIAL OTHERSのコラボアルバム」に書いた作品のように、ひとつのバンドが色んな人とコラボしたアルバムを出すことによって、別の音楽を知ることもある。
その6 身近な他者から
ここまで書いていて、身近な他者の存在が完全に抜け落ちていた。友達から家族からパートナーからSNSから、新たな音楽を仕入れることもある。たとえば他者が好きな曲を、その人が自分にとって身近であるがゆえに、好きになった経験などないだろうか。
他にも色んなシチュエーションを考えてみる。親が普段から流していて好きになった、兄弟が好きで漏れ聴いて好きになった、パートナーの影響で好きになった。近くに好きな人がいるというのは、とても大きな要因になり得る。その辺の話は「ライブ未経験だった友人を、好きなバンドのライブに引き摺り込むまでの話」に書いた通りだ。
そういえば友達とカラオケに行った場合は「カラオケ迷宮入り事件~音程消失編~」で書いたように、半ば強制的に知らない曲を聴く機会が訪れる。そこで聴いて気になりだしたこともあった。
音楽との出会いは、実はそこら中に転がっているのだと気づく。そして、現在進行形で、大好きな音楽を作ってくれる人と同じ時代を生きていることは、心底幸福なことだと、やっぱり思うのだ。
【今日の曲】
BUMP OF CHICKEN「宝石になった日」『STADIUM TOUR 2016 "BFLY" NISSAN STADIUM 2016/7/16,17 [Bonus Disc]』(2016年)
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