歌がある! SPECIAL OTHERSのコラボアルバム

SPECIAL OTHERS、通称スペアザといえば、歌のない楽曲を演奏するインストバンドというイメージが強いだろう。そんなスペアザ、実は色んなアーティストとコラボしており、ボーカルが参加するコラボ作品集があるのだ。2020年1月現在で、『SPECIAL OTHERS』、『SPECIAL OTHERS II』という2枚のアルバムがリリースされている。スペアザらしさと、参加アーティストの個性がうまく交わって昇華された、聴き応えのある作品だ。

2011年リリースの『SPECIAL OTHERS』の参加アーティストは、Kj (from Dragon Ash)、オオキノブオ (from ACIDMAN)ホリエアツシ (from STRAIGHTENER)、キヨサク (from MONGOL800)、 マレウレウ、後藤正文(from ASIAN KUNG-FU GENERATION)、サイプレス上野とロベルト吉野だ。
2017年に発売された第2弾の参加アーティストは、斉藤和義、RIP SLYME、山田将司 (from THE BACK HORN)菅原卓郎 (from 9mm Parabellum Bullet)、GEN (from 04 Limited Sazabys)、浜野謙太 (from 在日ファンク)である。
このなかから、今回は2曲紹介しようと思う。

SPECIAL OTHERS & 後藤正文「DANCE IN TSURUMI」『SPECIAL OTHERS』(2011年)
この曲をはずせるわけがない。というか、そもそもこの作品集を知ったのは「DANCE IN TSURUMI」がきっかけだった。
もうイントロから最高だ。スペアザらしい音の重なり方、鶴見っぽさ(鶴見っぽさ?)が非常に心地よい。この曲を聴くと、よく晴れた日に眺めた穏やかな鶴見川の景色を思い出す。ゴッチの歌声とスペアザのコーラスが気持ちいい。鍵盤とギターの飛び跳ねるような間奏、そしてサビのしなやかさ、2組の良いところが見事に抽出されて最高になっている。
楽曲的に、雰囲気がアジカン寄りかソロ寄りかといえば、ソロに近いと思う。
どうもフェスでスペアザとゴッチの出演日が重なるタイミングがあると、まれに演奏されるようだ。

SPECIAL OTHERS & GEN「loop」『SPECIAL OTHERS II』(2017年)
実はこの曲を初めて聴いたのはライブだった。この楽曲が収録されたアルバムを聴かぬまま参加した10thツアーのZepp Nagoyaだ。アンコールでフォーリミのGENが登場して、すごくビックリした。頭の片隅で、地元だもんな~と過った。
「loop」という曲は、GENのハイトーンな声と、楽曲の軽やかさがマッチした1曲だ。この曲もまたイントロからとっても良い。フォーリミをちゃんと聴いたことがなく、ド偏見だが激し目のロックかあるいは青春バチバチロックみたいなイメージを持っていた。その印象からは思い浮かばない感じの、どこか落ち着いていて、その一方で溌剌なこの楽曲の感じがとてもツボに入った。
ちなみにこのライブの日、次の曲で斉藤和義が出てきたときもめちゃくちゃビックリした。歌がすごく上手かった。あと短い時間でも下ネタを言っていた。

そういえば、バクホンと9mmの人とスペアザのコラボも、生で聴いたことがある……と思ったら、2017年のJAPAN JAMだ。5月5日のこの日は、スペアザとフジファブリックとスピッツとレキシ目当てに参加したんだった。まさかのレキシがトリで面白かった。「稲穂がキラリ☆」とか歌ってたのはこの日じゃなかったっけ。
すごく話が脱線したが、いつかスペアザとゴッチが「DANCE IN TSURUMI」を鳴らす日に居合わせたいと心の底から願っているのだ。頼む。

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【まとめ】SPECIAL OTHERSをおすすめする記事
インストゥルメンタルという歌のない楽曲中心に制作するバンドSPECIAL OTHERS(スペアザ)について書いた記事をまとめました。おすすめの音源についてやライブの雰囲気等を綴っています。

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