ライブ未経験だった友人を、好きなバンドのライブに引き摺り込むまでの話

ライブはひとりでも全然行ける。でも2人で行っても楽しい。終演後、生身の人間と熱を込めて感想を語り合えるのも一興だ。

もともと私は、友達が多いタイプの人間ではない。友達が多くないうえに、好きなものが被るというのはどれほどの確率だろう。いや、好きなものがあったから、知り合える場合もあるけれど。

誰かと一緒にライブに行きたいとき、自分の好きなものをプレゼンしたいとき、どうすればよいのだろう。自分の体験を振り返ってみることにした。

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BUMPリスナーだった友人をライブに連れてく

私は、ライブへひとりで行くことも多い。その一方で、数少ない友人と一緒に行けることもある。

その友人たちは、出会う前からBUMPやアジカンのことを、ライブに行くほど好きだったわけではなかった。そういう友人たちが同行してくれるまでになった話を書こうと思う。

その友人と出会って、初めてのときだった。漫画が好きだという話、そして、BUMPが好きだという話をした。そうしたら『orbital period』をたくさん聴いた、と言っていた。ライブなどは行ったことがなく、メンバーのことも知らない、曲はたくさん聴いた、そんな感じだった。私は熱を込めて今のBUMPの良さや面白さを語った記憶がある。鬱陶しくならない程度には様子を見つつだ。多分。
その当時、通学路が同じだったので、会うたびに色んな話をした。そのなかでBUMPの話を幾度もした。CDを貸した。好きそうな曲を聴き、ピンときそうな他の曲もおすすめしてみた。絵が上手い人だったので描いてもらったりもした。そうこうしているうちに、カラオケで歌ったり、曲の良さを語り合ったりするようになった。単純接触効果だ。そしてツアーが発表され、近場のライブに誘ってみたのだ。
行った後、楽しかったと言ってもらえて本当に嬉しかった。
それからツアーが発表される度、誘えば行ける公演全てに同行してくれるまでになったのは、ひとえにBUMPのすごさじゃないだろうか。ただの友達付き合いだけじゃ無理な話だと思う。
私と行けないときも自分でチケットを取って行ってくれるようになったのも嬉しかった。

ナルトの主題歌だけ知っていた友達と、アジカンのツアー行けるだけ行くようになる

もうひとりの友人のパターンを書こう。この友人は漫画の『NARUTO』が好きだった。そのため、アジカンの曲も「遥か彼方」を知っているという状態だった。
その友人の曲の好みを聞きだし、珠玉のアジカンプレイリストを作成した。実は、その人がアジカンを好きになった今でも、その選曲を褒めてもらっている。

さて、その友人は好き嫌いがはっきりしていたが、ゴッチの声にハマったようだった。それから近場のライブに誘い、今ではツアーが発表されたら一緒に行けるだけ行くようになっている。

一度ライブに行けばその魅力はちゃんと伝わるんだ、と思った。ただし、ライブに行く前にすでに結構知っている状態となっていたことは記しておきたい。ことあるごとに面白エピソードを話した記憶がある。

芽を育て大木にする

好きになってもらうには、そもそも芽があることが重要だ、と考える。
ちょっとでも知っていたり、好意を持っていたり、興味を持っていると、道に引きずりこむのが大変楽なのだ。また、自身に置き換えて考えてみると、好きなやつに引っ張ってもらって道を歩く方が楽でもある。独学というのは何にしろ、色んなものにぶつかって学ぶ道だ。ゼロからはじめるより、先人の知る方のほうが歩きやすい。

ただ、私の場合、本当に幸運だった。友人たちは、誘って日程があえば来てくれるような、フットワークの軽い人たちばかりだったからだ。だから本当のことを言えば、私が引きずり込んだのではなく、歩きやすく道を舗装し、面白い景色を設置し、手を引っ張ったくらいだ。本人に歩く意思がなければ、私が何をやっても無駄なのだ。
それに加減をせずにグイグイ押し付けても、関係性が壊れてしまう。相手の好きなものを大事にし、自分の好きなものを少しずつ知らせていく。まだ加減を間違えるし、熱を込めすぎて引かれることだってある。いつだって1番に尊重すべきは友人で、その上で好みそうなものをすすめていきたいと思う。

ライブ中の雰囲気と動き、バンドごとの話~BUMP、アジカン、フジ~
BUMP OF CHICKEN、ASIAN KUNG-FU GENERATION、フジファブリックのライブの雰囲気について書きました。バンド固有のノリやコール&レスポンスについても触れています。

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