アジカン好きだから、Gotchのソロも聴いているってわけじゃないんだぜ

単純にゴッチのソロも好きな音楽だったから、聴いているんだぜ。

アジカンのフロントマン、ゴッチはソロ活動も行なっている。現在、CDアルバムで言えば
・Can’t Be Forever Young
・Good New Times
がリリースされている。ライブ盤も出ている。

バンドマンのソロ活動、と言われるとモヤっとする人もいるかもしれない。いや、バンドでやっておくれよ、みたいな。しかし、ゴッチのソロ、ゴッソロに関しては、曲を聴くと納得してしまう。
なぜならアジカンとは違うからだ。初めて聴いたとき、アジカンではできないことをソロでやっているんだなあ、と腑に落ちたものだった。あのバンドでこういう曲たちやるのも違う気がすると、確かに思う。

しかし不思議な気持ちもある。作詞作曲している人は同一人物で、歌っている人間も一緒なのに、こうも違いが出るもんなんだなあと。半カン(ゴッチ以外の3人)のアジカンマジック、というかエッセンスがふりかけられまくってアジカンはアジカンになるんだなあ、というのが面白い。それこそがバンドなんだろう。
ほんとに大味な印象だが、アジカンがエレキギターなら、ゴッソロはアコースティックギターなイメージだ。もちろん一辺倒なわけではないが、彼のソロは、楽器そのものから音が出る感じという印象が、私のなかでは強い。

ゴッソロを聴いたのは、アジカンが好きだったのがきっかけだが、好きだなあと感じなければ聴き続けはしないのである。
今回は数曲、紹介してみようと思う。個人的にゴッソロは、ハナレグミやハンバートハンバートが好きな人とかにすすめてみたい気持ちがある。

2014年発売『Live in Tokyo』
「Aspirin [Live]」
イントロから素敵な1曲。メロディは非常に可愛らしい曲な一方、歌詞の薄暗さにグッとくる。ライブ音源ならではの、よれてる感じが好きで何度も聴いている。イントロとアウトロが同じ構成なのも良い。

2016年発売『Good New Times』
「Tokyo Bay」
こういう民族感がめちゃめちゃ好きだ。確かバンジョーだったと思うんだけど、ライブで聴けたのがすごく嬉しかった。くるりの『ワルツを踊れ Tanz Walzer 』収録の「スラヴ SLAV」が好きな人は、ぜひ聴いてみて欲しい。こういう曲集めたプレイリスト作りたい。「車輪の唄」とか。

2014年発売『Live in Tokyo』
「Lost [Live]」
歌詞が特にとても好きな1曲。曲調は明るめでも、歌詞はそうでもない対比に弱い。音源的には、ライブ盤のほうが解放感があるので好みだ。公式でMVがアップされているので、一度聴いてみて欲しい。とても可愛らしい映像なのだ。

ちなみにドラムの潔も、PHONO TONESという別のバンド活動を行なっている。こちらはインストバンド、歌のない音楽をやるバンドだ。フォノも良いんだよな。

他の活動での楽曲を聴くたびに思い知る。私は心底、彼らから出てくる音楽が好きなんだなあと。多分、創作というのは、まっさらな0から生まれてくるわけではないと思う。それぞれが今まで経験したこと、聴いてきた音楽が自分の中で混じりあって、その人なりの何かが形作られるのではないだろうか。そして、彼らというフィルターを通して出てきた音楽に、ことごとくツボをつかれているのだ。

アジカンのゴッチがやってるソロだから聴いているのではない。この曲たちが好きだから、聴いているのである。

誕生日おめでとうございますと思いながら、こんな記事を書いたのであった。

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