楽曲提供の話~野田洋次郎、藤原基央~

昨晩、インスタグラムに投稿された写真を見て、うわっと声が出た。そこには、大好きな曲を作る人たちが並んで笑っていたからだ。野田洋次郎の横に写る永積タカシ。「RADWIMPSをゆるく追ってきた奴の好きな曲」にも書いたが、洋次郎からタカシに楽曲が提供されているのである。
ということで、今回は提供曲の話をしよう。

野田洋次郎からハナレグミ(ハナレグミこと永積タカシについては「ハナレグミに惚れた奴がおすすめをする」に書いてある)
2015年発売『What are you looking for』
「おあいこ」
『What are you looking for』についての公式インタビューを読んだら、タカシが洋次郎を気になった大きなきっかけが「ラブラドール」という曲を聴いたことからだ、というようなことが書かれていた。この曲については後述する。また、タカシと洋次郎出会いの話もとてもグッとくるものがあるので、気になる人はぜひウェブにあるインタビューを読んでみて欲しい。
さて、この「おあいこ」、初めて聴いたときは洋次郎からの提供曲であることを知らなかった。でも、聴いているときに、あれ? と思った。何かを彷彿させる気がしてならなかった。声はタカシのあの素晴らしい声で、その一方でメロディや歌詞に洋次郎っぽさが漏れ出ていた。しかし、永積タカシに非常に合致した楽曲となっているのだ。ライブでも結構演奏される曲だ。間奏も壮大で聴き心地の良い歌である。

野田洋次郎からChara
2008年発売『honey』
「ラブラドール」
イントロから心を掴まれる1曲だ。その後の間奏、すごくRAD感がある。曲調としては明るく、でも切実でとても良い歌だ。
この楽曲、洋次郎から提供されただけでなく、なんとベースをBUMP OF CHICKENのチャマが担当しているのだ。Charaの特徴的な声とグッドメロディが心に響く何度も聴きたくなる曲なのだ。
RADWIMPSでセルフカバーもされていて、しっくり馴染みすぎていてさすがだなと思った。その様子はライブ作品『青とメメメ』に収録されている。
カバーにはひとつの曲が色んな表情を見せる面白さがあるのだ。

藤原基央から榎本くるみ
2009年発売『NOTEBOOK II〜冒険ノート中〜』
「冒険彗星」
この曲は、アニメ『テイルズ オブ ジ アビス』のエンディング曲である。オープニングはBUMP OF CHICKENの「カルマ」だ。『テイルズ オブ ジ アビス』はもともとPlayStation 2のRPGゲームだが、そのBGMに藤くんががっつりと関わっている曲がいくつかあるのだ。その曲たちについては、サウンドトラック集『SONG FOR TALES OF THE ABYSS』に収録されている。この楽曲たちも本当に最高なのでぜひ聴いて観て欲しい。ライブでの登場SEでも分かるとおりBUMP OF CHICKEN、インスト曲も素晴らしいので、いつか出してくれないかなと思う。また、『テイルズ オブ ジ アビス』というゲームも、自分の人生に大きな影響を与えた作品のひとつだ。そしてゲームの重要な場面で、藤くんの制作したBGMが流れる。あんな色んな感情を体験できたゲームもそうない。
さて、どうしても切っては話せないアビスについて長々と書いたが、「冒険彗星」、あの時期のBUMPを彷彿とする疾走感かおるワクワクする楽曲だ。声も格好良くて、アニメのエンディングにぴったりだった。
ただ、セルフカバーもいつか聴いてみたい。

「おあいこ」以外の楽曲の制作時期が似ていて、おお、と思った。レキシの池ちゃんも楽曲提供を行っているし、その作曲家の色々な側面を聴けるのは楽しい。そして、提供曲を聴くと、声が違おうとも、アレンジが違おうとも、作曲者の個性が伝わってくるのも面白い。

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