いつもは、多少何かの役に立ったら嬉しいな、という気持ちを込めて書いているつもりだ。しかし、今回の記事は完全に書きたくなったので、書くことにした。
どんなことかといえば、友達との会話のようなものだ。
例えば、友人から「アジカンのホームタウン聴いたよ」と言われたときに「いいよね!!! 私あれのなかだとダンシングガールって曲が一番好きでさ! ああでも、ホームタウンと荒野を歩けも捨てがたい・・・・・・」みたいなことだ。
焦点をオリジナルアルバムのシングルカットされていない曲に焦点を絞って、話をはじめる。
2004年発売 『ユグドラシル』
私のイチオシは「fire sign」だ。大名曲である。「ライブ中の雰囲気や動き、バンドごとの話~BUMP、アジカン、フジ~」にも少し話を出したが、ライブがとても楽しい曲でもある。間奏のライブアレンジもめちゃくちゃ良くて、歌詞も好きだし、メロディも好きな最高の1曲である。これがシングルにもなっていないし、MVにもなっていない。なんということか。
2007年発売 『orbital period』
「ハンマーソングと痛みの塔」。初めて聴いたときからずっとずっと大好きだ。待ちに待った『orbital period』を開封し、そしてラジカセにCDを入れ流したあの日あの瞬間から、ずっと好きな曲だ。特にサビに入る前のメロディにいつも泣けてしまう。ライブで聴けたとき、たくさん涙がとめどなく流れたものだった。情景が脳裏にまざまざと浮かぶ曲だと思う。物語を読んでいるかのようだ。この曲は人を救う。
2016年発売 『Butterflies』
「孤独の合唱」。これも聴いた瞬間から、好き、と突き刺さった曲だ。軽やかなアコギ、ドラムのリズム、どこかアイリッシュを彷彿とさせるような響きだと思った。「孤独の合唱」というタイトルに反して、サビでのコーラス、2番からハモりが重ねられる美しい曲だ。ライブでは冒頭、観客のクラップも起こり、孤独感は軽やかに消し去られ、本当に素敵な曲だなと思った。Motoo Fujiwaraそういうところある、反対の言葉を使って見事に事象を描いてみせる、そういうところある。
いくつかピックアップして書こうかと思ったら、BUMPですでにまあまあの長さになってしまった。それに書いていて思ったのだが、アルバム1枚ずつ(「『F』によせて。フジファブリックへの手紙」のように)書くのもアリだな、と思いはじめてきた。
こういう素晴らしい曲たちは、シングルになっている曲に比べてスポットライトの当たる機会が少ないと思う。そういう性質ではない曲もある。だからこそ、私はオリジナルアルバムを聴いて欲しいと思うのだ。
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