縛りのある方が書けることもある

例えば、文章を1,000字、3個くらい書いてください。などと言われたとする。そうしたら、こう聞くだろう「何を書けばいいんですか?」と。「自由に綴ってください」と言われる。きっと途方に暮れるだろう。
何を書くのも自由すぎて、手をつけられなくなってしまうことがある。
そう、今日だ。
このサイトは1日1更新をなんとなく目標にしており、かつ、音楽のことだけではなく、別の話題をちょいちょい挟んで書いている。音楽にまつわることは、わりとこれまでの流れや、今までに行ったライブ、リリースや記念日など、ある種の縛りがある。書けることも限られていて、線が割と明確に見える。そのため、これを書こうと思いつけたり、文章をまとめやすい。一方、閑話的な気持ちで書くカテゴリー:随筆などは、どっから手をつけようか、と困ることが結構ある。そして、音楽のほうで話題がスムーズに出てくるときは、特に行き詰まることが多いのだ。逆に音楽関係ない回がノっているときは、音楽回を全然書く気にならなかったりする。なんてままならないんだ。

テーマというのは結構重要だ。それがあるから文章を書きはじめられる。進めばよい方向が分かっている、というのは安心でもある。誰もゴールの見えない霧の中を右往左往しながら歩きたいとは思わないだろう。
与えられたお題に制限がなくても、自分自身で制限や縛りを入れて縁取っていく。そうやって出来ることをやっていく。例えば、「自由に綴ってください」と言った相手がこれこれこういう意図で言ってそうだ、ならば自分のこの経験を提示すればいいのではないか、というように文章の方向性を決めていくことが出来るだろう。
特にそういうのもなく、個人の趣味で書いているので、まさに五里霧中とりとめのない文が完成したが、まあそういうこともあるだろう。ただの日常を過ごしていて、毎日奇怪な出来事に遭遇するわけでもないし。その点ゴッチはすごいな、 日記など読んでいて思った。スタンド使いはスタンド使いを引き寄せる的なことなんだろうか。
何はともあれ、何でも自由にって実はかなり大変なことなんだなあと思う今日この頃である。

【今日の曲】
チャットモンチー「カリソメソッド」『きらきらひかれ』(2012年)

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