気づいたら、親指シフトを挫折していた話

「親指シフト」という入力方法をご存知だろうか。
パソコンで文章を作成する場合、キーボードで文字を打ち込むことが多いと思う。
そのときあなたはきっと、「ローマ字入力」か「かな入力」という入力方法を使っているのではないだろうか。
私もローマ字入力を使っていた。だが、いつまでたってもタッチタイピング(簡単に言うと、キーボードを見ずに入力すること)が出来ないのだ。このことの何を問題に思ったかといえば、文章の作成スピードだ。
文字を打つ工程に一番時間がかかるのだ。この部分を時間短縮できれば、大幅に作成スピードが上がるのではないかと思った。また、ローマ字入力をしているとき、画面を見てキーボードを見て、もし引用文献もある場合はそれも見て、といっぱい視線を動かなさなければならなくなるのも辛かった。そんなことより、内容を考える時間を増やしたかった。その悩みたちを解消するためにたどり着いたのが、親指シフトだったのだ。
親指シフトについて調べていると、そもそも

・基本的に、キーボードを見て入力しない(印字してある文字が、ほとんど何も意味をなさないのだ。ちなみに親指シフト用のキーボードは存在する。普通のキーボードでもソフトを入れれば入力可能だ)→タッチタイピングを修得できる?
・思考のままに入力できる感覚があるそう。思考→直で印字のような。一説によると、キーボードが消えるとか。ローマ字入力の場合はなかなかそうもいかないのでは。

さて、ではなぜ私は、挫折したのか。
親指シフトを修得するため、練習をはじめたが、半年くらいやっていて、気づいたら使わなくなっていたのだ。半年坊主である。
そもそも、親指シフトを修得したかったのは、文章をたくさん書きたかったから、とも言える。文章を書きがてら、身につけばいいな、と思い練習をはじめた。
しかし、だ。思考速度に全然タイピングが追いつかないのだ。するとどんどん書きたいことは消えていってしまった。そのとき思いつく本当に書きたかった言葉が離れていってしまった気がした。
また、なかなか上達しないフラストレーションも溜まり、そもそもキーボードを叩く作業から離れてしまった。
文字をたくさん書きたくて、練習していたのに、書くことから遠のくという本末転倒が起こってしまったのだ。また、やりたいことがあって、その上にやらないといけないことが重なるのもストレスだった。
だから、私は親指シフトの修得に挫折してしまったのだ。せっかく時間をかけて覚えたものも、今は多分使えなくなってしまっている。多少やればさすがに思い出して欲しいと思うが、なんとも言えない気持ちだ。やると決めたら一気にやるべきだなあと、感じている。
ちなみにこの文章もローマ字入力だ。次回書く音楽の話もローマ字入力なのだろう。指が話出す感覚を味わってみたいものだ。

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