どうもやる気がしない。なにもしたくない。でもこんなダラダラしている場合でもない。そんなときに聴くと、頑張ろうと思える曲たちについて書こうと思う。
2016年発売『結成20周年記念Special Live「20」』付属CD
BUMP OF CHICKEN「ガラスのブルース [Live]」
歌詞全部がいつも私を奮い立たせてくれる1曲。聴くと、焦燥に駆られるほど効く。あとちょっと泣きそうになる。あの熱を閉じ込めた音源と、ライブならではのアレンジが、これまた切実に胸に突き刺さる。藤くんがこの曲を書いた歳を越した身としても、なんか頑張んなきゃ、なんとかしなきゃ、みたいな気持ちになる。
ライブでもけっこう定番曲で、ここぞというタイミングで演奏されることが多い。特にアンコールで演奏されるイメージ。オーディエンスにうたを託される箇所もあるので、前もってライブ音源を聴いておくのも良いと思う。
2008年発売『ワールド ワールド ワールド』
ASIAN KUNG-FU GENERATION「ライカ」
名盤『ワールド ワールド ワールド』に入っている切実の1曲。どちらかといえば明るい曲調のアジカン。「ループ & ループ」や「アフターダーク」が好きな人に是非聴いてみてほしい。身に迫るようで泥臭くて、泣けてくるけど、よく聴くと可愛い部分もあり、全体的に胸が締め付けられる曲だ。“ライカ犬”というワードで検索してみると世界が広がると思う。
今年行われたツアーホームタウンでも演奏された(「【まとめ】アジカン ホームタウンツアー(2019年)についての記事」)。「ウォー」の部分を皆一緒になって叫ぶところが、こう、野を駆ける狼みたいな気持ちになる。はやく映像化されないかな。
2008年発売『Philharmonic or die [Live] 』
くるり「東京 [Live]」
前2曲は、やんなきゃあああ、やるぞおおお!うおおお! みたいに命が燃えて焦燥に駆られる曲だが、「東京」はしみじみと決意を促してくれる1曲だ。心に空いた隙間へじわっとやる気が満ちていく。特にライブ音源の生々しさは、胸に迫ってくるものがある。
『くるりのこと』(「 くるりを知る楽しさ『くるりのこと』という本 」)に曲のできた経緯が出てくるのだが、そのぺろっと具合にびっくりする。人々に聴き継がれ多くの人々から愛され続ける作品って案外そういうものかもしれないなあ、などと思った。「東京」にまつわるエピソードでは、『くるり詩集』の“はじめに”に出てくる岸田くんの言葉も凄く印象に残っている。
この曲、イントロから、あ、「東京」だ、とハッとする強さがあるのも興味深い。ちなみにフジファブリックの総くんがフジの曲である「手紙」を、話の流れで「東京」と言い間違えて、くるりの「東京」をつま弾いた面白映像はアルバム『F』付属DVDで観ることが出来る(この経緯でフジにも「東京」という名曲が出来た)。これもおすすめ。
今日もなんだかあんまりやる気が出なかったけど、この曲たちを聴きながら記事を書いていたら、心が燃えてきた。ぼちぼち頑張ろ……。
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