漫画『ほしとんで』の絵と言葉に惚れる

ここにとても面白い漫画がある。作品名を『ほしとんで』(著:本田先生、KADOKAWA)という。現在、最新巻の2巻が出たところである。今からでも集めやすいぞ!

どんな話かざっくり書くと、俳句初心者大学生がひょんなことから俳句ゼミに入ることになったという内容である。どういう人にすすめたいかといえば、面白い漫画読みたい人に超おすすめである。そのなかでも創作するしないにしろ、作ることに興味のある人は惹きつけられる内容だと思う。

ここからは読んで思ったことを書く。
まず、それぞれのキャラが本当に良い。それぞれ個性や考え方、生き方、しゃべり方が立っていて、どうやったらこんな千差万別なキャラクターが生み出せるのだろう? と興味が尽きない。登場人物の掛け合いも勢いがあったり、温度差があったりしてついつい笑い声がこぼれてしまう。個人的には隼先輩に目が行きがちだ。キャラといい、発言といい最高である。圧はあるが、根はいい人だなーと思った。
他にも、ある事象があったとして、それに対するキャラの反応も色々考えさせられる部分があって、刺激を受けた。自分の作品が褒められたとき、批評されたときの反応、自分には出来なかったことを他の人が提出してきたときの気持ちなど、心が動きまくった。

作中には使いたくなるワードがたくさん出てくる。名言がぼこぼこ出てきて、日常生活で使用したくなるのだ。主人公は基本“凪”だが、周りを勢いのある人々が囲んでいるので、その対比もよく効いていて面白い。この作品には漫画でしか出来ない表現がたくさん詰まっていて、この作者の絵も大好きなので、何度も繰り返し読んでいる。

そしてもちろん、俳句にも興味が出てくるのである。俳句について、テレビ番組などを観ていて、面白いなーとは思っていたが、この漫画で基本的なことから知ることが出来るのも、とても良かった。

読み終わった後、私は単純そのものなので、歳時記読みたい、俳句やってみたい、私もこのゼミに入りたいなんて思ったのであった。

【今日の曲】
エレファントカシマシ「ハロー人生!!」『俺の道』(2003年)

コメント

タイトルとURLをコピーしました