平成最後のROCK IN JAPAN FESTIVAL

何度この「平成最後の」という言葉を聞いただろうか。なんだかとても不思議な気分だ。
ふと、私の平成最後のライブは?フェスは?と考えた。ライブは、フジファブリックのFEVERMANツアーファイナルの大阪公演だった。
では、フェスは。そうだ。本当は「OTODAMA'18~音泉魂~」が平成最後のフェスになるはずだった。台風で中止になってしまったのだ。
だから私の平成最後のフェスは、あの地獄のような夏に行われた、天国みたいな音楽空間ROCK IN JAPAN FESTIVAL(以下RIJF)なのだ。フェスとはどんなものかについては「フェスに行こう! 音楽フェスの話」という記事に書いた。

ここでは2018年8月5日(日曜日)に行われたRIJFについて綴っていく。
この日私が聴いたのは、never young beach、PHONO TONES × ADAM at、レキシ、Gotch、マキシマムザホルモン、松任谷由実、ASIAN KUNG-FU GENERATIONである。
なんと、フェスの同行者は親だった。ユーミンファンの親が行きたいと言ってくれたのだ。手嶌葵とレキシも聴きたいと言っていた。この年は特に暑さが異常で、こんな過酷な環境、大丈夫か?と心配していたが、蓋を開けてみれば私よりずっと元気な親だった。私の二倍以上も年上なのに非常にパワフルである。沢山OS-1もポカリも飲んだが、大体の水分を持っていかれてヘロヘロしおしおになったのを覚えている。何回か命の危険を感じる暑さだったので、ゆったりとした自身のタイムテーブルを組んだ。上記に書いたアーティストも、全曲聴いたのではなく、数曲聴いてその場を離れたようなパターンもある。それは、RIJFの会場が広大ということを考慮してのことだった。各ステージ転換の時間(アーティストが演奏しおえて次のアーティストがはじまるまでの間)などは特に人の移動が激しく、目的地に着くのに時間がかかることも多いのだ。どうしても聴きたい最優先のアーティストの間に気になっているアーティストのところへいく、というような時間の組み方をした。

この日は、電車で水戸駅まで行き、水戸駅からシャトルバスに乗車して会場に向かった。東京駅から水戸駅は、えきねっとで予約したが、トクだ値の抽選に外れてしまったので、指定席を予約した。ちなみに翌日のトクだ値は問題なく予約することが出来た。
シャトルバスは、バス会社の窓口でないと購入できないと思っていたのだが、バスが停車している場所の近くで、テントを張り、そこでも購入できたようだった。バスに乗って、会場に到着したとき、すでに初めの時間帯の出演者が演奏している音が聞こえていた気がする。

到着したらすぐ、大きな荷物はクロークに預けた。その後、上に書いたような順で会場内を回ったのである。途中、同行者と観たいアーティストが違う場合は別行動をした。
ユーミンのとき、肉眼で表情が観えるくらい前で聴いていたが、空間も程よく取れてとてもよかった。親もこんな近くでユーミンを観られることあまりないとはしゃいでたので、フェスの醍醐味だなあ、と思った。
そして、日が沈むときに聴くアジカンは本当に格別だった。広い世界に音楽が鳴り響く。森道という野外フェスで聴いたときにも思ったけど、アジカンは高い空もよく似合う。夜になって、遠くの方に閃光が走る。私は、演出の照明だと思っていたが、どうやら雷だったらしい。ああ「荒野を歩け」はいつ聴いても泣けてくる。やっぱりこの時間がずっと続いて欲しい、と思う。

アジカンがアンコールを終え、ウン万人の拍手を受ける。ステージから去って行く。夜空に花火が打ち上がった。お祭りが終演を告げる合図だ。花火の写真を少し撮ったあと、早足で出口へ向かった。ここがポイントなのだ。皆が花火に見惚れているうちに、行けるだけ出口へ向かう。すると混雑を少しだけ回避でき、早く帰ることのできる確率が上がる。花火を横目に歩く私の脳裏には「若者のすべて」が流れていた。
平成最後のROCK IN JAPAN FESTIVAL、エモーショナルだな、と満足げに帰路に着くのであった。こんな思い出深い夏もそうはない。

では、今日はこの辺で。令和で会いましょう。ごきげんよう。

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