ゲーム脳といえば、を考える〜ポケモン編・種族値などの話〜

ゲーム脳という言葉の印象といえば、どういうものだろう?
戦闘ゲームをやることによって、好戦的な人間になる?
セーブ機能に慣れて、人生を何度でもやり直せるような気になる?

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ポケモンの裏数値

いやいや、実際、私が思い浮かぶことといえば、こんなである。
ポケモンを例にあげよう。私がやっていた時代(青からオメガルビーまで点々と)のポケットモンスターは、冒険しながら、アイテムを使いポケモンを手に入れバトルする、そんなゲームだった。さて、このポケモン、とても奥が深いゲームなのだ。
一説では、ポケモンリーグ(一般的なこのゲームのゴール)から本番とも言われるほどやり込み要素がある。
ではリーグの覇者になった後、何をするか。人によって様々だが、私がハマったのは育成だった。実は、ポケモンにはゲーム内では明記されない裏の数値が存在する。種族値、個体値、努力値というものが各ポケモンに設定されているのだ。

ピカチュウを例に種族値、個体値、努力値

ピカチュウを例に説明する。種族値というのは、ピカチュウという種に決まっている、「すばやさが高い」というような数値だ。種族値はどのピカチュウでも一緒なのである。
では個体値とは何か。ピカチュウが2匹いたとして、レベルも一緒なのに、強さが違う、そういう場合は個体値や努力値に差異があるのだ。
個体値は、ひとピカチュウごとに生まれ持った強さが違う値だ。ハイパー強いピカチュウもいれば凡庸なピカチュウもいる。最後に努力値、これは倒したポケモンによって違う値がもらえるシステムだ。
ポケモンバトル廃人たちはこの数値たちを色々勘案し、技を構成し育成していくわけだ。ちなみ技の構成という点に、攻撃、特攻(特殊攻撃)という種族値が関わってくる。単純にいうと、攻撃は「たいあたり」、特攻は「10まんボルト」といったところだ。基本的には、種族値が高い部分を伸ばすのが定石だろう。例えば、ミュウツーは特攻が高いので、魔法みたいな技(サイコキネシス)を使うとより強力な攻撃になる、といった具合だ。
そうやって技の強さ、効果も考慮し、しのぎを削ってバトルを行う。もっと詳しく知りたい人は、ネットの海を漂ってみるといい。ハイレベルなバトルは見ているだけで面白い。

ゲーム脳で眺める人生

さて、これがどうゲーム脳に繋がっていくのか。
人は持って生まれてくるものが違う。これは自明の理であろう。もともと持っている素質、環境によって得ていく性質や知識、色んなものの積み重ねでその人物は形成される。ゲームならその数値が明確に分かる。種族値はネットに載っているし、個体値も計算ツールを使えば割り出せる、努力値は0からだ。

でも人間は分からない。
こんなことをよく考えてしまうのだ。
自分が得意なこと、才能ある物事が分かりやすければいいのに、と思う。まあ、そもそも、何かの才能があるかすら未知で、あまつさえ、その能力が生きていく上で役に立つかどうかは別の話なのだけれど。

この現実世界の心もとなさはなんなのだろう。でも、その数値を明確に判別できたところで、「自分の得意」とやらに合わせた人生に納得できるのだろうか。得意だと楽しいのか、楽しいから得意なのか。

私の場合、このポケモンだと効率がいいから! と育成しているわけではなかった。好きなポケモンと遊びたくて、強くあってほして、そのポケモンが1番活躍できる形をさがそうとしたのだ。現実でもそうやって、自分のことを考えてみてもいいのかもしれないなあ、なんて考える。
ゲームにずいぶんと影響を受けている。たくさんの思考を貰っているなと思う。

ゲーム脳といえば、を考える2〜特定の条件が揃うと起こるイベント〜
『テイルズオブジアビス』というゲームをやっていて、特定の条件が揃うと起こるイベントというのは現実にもあるなと思った話を書きました。

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