2016年に『Guitar Magazine Special Artist Series フジファブリック 山内総一郎』(リットーミュージック)という書籍が出版された。まるまる山内総一郎という本だ。
山総本の仕様
買うサイトによっては、ポストカードが特典としてついた。本の大きさは「『FAB BOOK』というフジファブリックが詰まった本」に出てきた『FAB BOOK』2冊を並べたくらいで、「『別冊 音楽と人×フジファブリック』に声を出して笑った」の音人よりほんの少し高い。ようはA4用紙より少し低い大きさだ。
本を読んだ感想
内容の説明は特設に詳しいので、感想を中心に書いていこうと思う。
特設サイトの「STAR」と「透明」
ちなみに特設サイトには、総くんが弾くギターの音のみの「STAR」と「透明」がアップされているので、まだ観たことのない人はぜひ観て欲しい。本当に意味が分からなくて最高なのである。ギターのことも楽器のこともよく分からないが、すごすぎるのは分かる。ギター1本とは??? となる。
本人の生い立ちインタビュー
さて、この本、内容が本当に盛りだくさんだ。山内総一郎というギタリスト、ボーカル、フロントマン、そしてミュージシャンのことを、たっぷり知ることが出来る1冊となっている。
総くんが自ら生い立ちを語るところからはじまるのだが、これがもう胸に来た。そう…だったんだ………となったり、よくぞここまで! と気持ちになったりと忙しかった。結構普段語られることのなかったような内容もあって、興味深い。このインタビューを読んだことによって、またフジファブリックに対する視点を手に入れることができ、よりこのバンドが立体的になった。
多角的にみる山内総一郎
この後は、他のそうそうたるミュージシャンたちから見た総くん、メンバーから見た総くん、ギタリストたちとの対談、機材紹介、音源紹介、譜面などのページが続く。
特に読んでいて好きだったのは、山内総一郎欠席裁判(ダイちゃん、加藤さん、BOBOさんの鼎談)だ。話している様子が目に浮かぶようで、語られる場面の総くんの様子もまざまざと目に浮かぶようで大変面白い。彼らの関係性もまた、絶妙で愛おしいのである。
ちなみにこの書籍には、総くんの手の大きさ実寸大も掲載されている。でかい。この手があのスーパーメロディを生み出してくのか~と思った。
前述通り、使っている機材もたくさん載っているため、資料用にもとても重宝する1冊だ。フジファブリックのことをもっともっと知りたい! という人に是非読んでみて欲しい。また、スーパーギタリストになるにはどうすればいいんだろう? と思っている人のヒントにもなると思う。
総くん、誕生日おめでとう。今後のフジファブリックが楽しみで仕方ない。
【今日の曲】
フジファブリック「Birthday」『FAB FOX』(2005年)
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