『別冊 音楽と人×フジファブリック』に声を出して笑った

『音楽と人』が面白すぎてやばかった。『別冊 音楽と人×フジファブリック』という本の話をしよう。

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『別冊 音楽と人×フジファブリック』の概要

最近『別冊 音楽と人×フジファブリック』という書籍が刊行された。『音楽と人』といえば色んなアーティストの記事が載っている音楽雑誌だが、この本は丸々フジファブリック、という内容になっている。アジカンでいえば10周年本、レキシでいえば『レキシぴあ』みたいなものである。

メンバーそれぞれのインタビュー、志村くん過去インタビュー、3人体制以降のインタビュー、メンバー揃っての居酒屋トーク、それぞれがやりたかったことをやる企画など、写真も盛りだくさんな大充実の一冊である。

フジファブリックと雑誌『音楽と人』

音楽雑誌ってどんな感じ~BUMP、アジカン、フジ~」にも書いたように、フジのインタビューを読むのに一番読み応えを感じることが多いのは、『音楽と人』だった。
その気持ちは、この別冊を読んでもらえれば分かると思う。普段のプロモーションなどでは垣間見えない彼らの一面を見ることができて大変面白いインタビューだった。

そして、声を出して笑ったのはやはり志村くんの記事だった。初期のほうは多分パブリックイメージと重なるようなちょっと堅い感じだが、回を重ねるにつれて、軽やかで開けっぴろげ、あなたどうしたん? という様子になる。それは相対していた編集者である樋口さんとの関係性が変化していったこともあるのだろう。最終的に、志村正彦そのもの真っ裸みたいなとこに着地するところがとても読み応えがあった。どんどん鎧や壁がなくなっていっているような気がした。ネットぽく言うなら、コイツwwwと草を生やしながら読んだのだった。オチもついていてほんとズルい。最高だった。

その一方で、3人のインタビューも読み応えがあった。過去のインタビューと現在のインタビューが繋がる感じ、そりゃ同一人物なのだから地続きなのは当たり前なのだけれど、物語なら伏線が回収されるような様子も面白かった。過去のインタビューからの総くん変遷具合も見応えがある。そして写真の数々。とても良い場面がたくさん収められていた。個人的にはインターフォンの写真に“らしさ”が溢れていてグッときた。
企画の部分も気が抜けてほっとするような、楽しい穏やかさで癒やされる。
そして、3人の居酒屋トークはまさにいつもの感じ、だ。この人たち面白いなあ、と思った。バンドのああいう関係性をどこかとても羨ましく、尊く思う。

インタビューを読んで思うこと

以前、「やる気が尽きたときのお供『フリーター、家を買う。』」で他の人生を覗き見たい欲求がある、と書いた。割と俗っぽい感情と、その一方で、ある種無邪気で残酷な好奇心からなのだが、だからこそ私は音楽雑誌などのインタビューを読むのが好きなのだと思う。このまるごとフジファブリックな本は、彼らの歴史の一端に、いや一端とはいわず大きな流れに接続することができる。それは私にとって、とても幸せなことだった。

この本を読めばフジファブリックがそばにいるような気持ちになると思う。大阪城ホールでは、会場限定版も販売されるようだ。ぜひ、城ホール公演前に一読して欲しい。
ライブにむけての気持ちが完成した気がする読後であった。

【今日の曲】
フジファブリック 「星降る夜になったら」『FAB LIST 1』(2019年)

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