疲れているときは日常系の漫画が読みたい

疲れているときにおすすめな日常漫画について書く。

私は、水を飲むように漫画を読んでいる。というのも、漫画を読むということは、自分にとって、手を出すハードルが非常に低い娯楽なのだ。活字を読むのがケーキを食べることくらいなら、漫画は水を飲むような身近さがある。ただ、一方で、疲れ切っているときには、考えさせられる漫画には手が伸びない。疲労に効くのは日常漫画だ。
日常漫画、と一口に言っても、その表現は多岐にわたる。私の中では、私の生きる日々の延長上に存在しうる作品は、日常漫画と判断してしまう。だから、『銀の匙』も『ブルーピリオド』(『ブルーピリオド』という熱中の漫画)も、ある種日常漫画だ。特殊は特殊だが。

疲れ切っていると、何も考えたくないのだ。そういうときに、日常漫画はすうっと心に染み込んでくれる。頭を空っぽにして、誰かの日々を垣間見るのは楽しい。ひとんちを探検するのが楽しいように。

つまり、日常系というと随分とざっくりしているが、生き方を描写したような漫画を好んでいるのだ。その代表格は『よつばと!』だ。(『よつばと!』については、「『よつばと!』を読むと世界が楽しくなる話」という記事に色々書いた)
他にも

『吉祥寺だけが住みたい街ですか? 』
『舞妓さんちのまかないさん』
『はらへりあらたの京都めし』
『カラスのいとし京都めし』
『きのう何食べた?』

など、これらの作品を読んでいると疲れ果てた心が安らぐ。並べたらどれもこれも食べ物が出てくる漫画だった。

美味しそうな料理を作っている、食べている。映画を見ている、物語を作っている、エキセントリックな日常を送っている、酪農をしている、ただただ生活している。そういう作品が、私の生活と心の健康を支えてくれている気がしてならない。
暮らしや日々の生活を丁寧に描いた面白い漫画があったらぜひ知りたい。

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