眠れない夜に聴きたいBUMP OF CHICKEN〜安眠編~

疲れているのに、眠い気がするのに、眠れない夜がたまにある。そんな宵に聴きたいBUMPの曲について、今回は書こうと思う。ちなみに同じテーマで書いたフジファブリック編はこちらだ。

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「メロディーフラッグ」『jupiter』(2002年)

音の響き、ハーモニーが美しく、心が宙に漂う気分を味わえる1曲だ。目をつぶればそこには宇宙が広がっている、そんな気持ちになる楽曲である。バラード、といわれると違う気がするのだが、心に染み渡って安らぎを覚える。一方で輝くような決意を思い出させてくれる曲でもあると思う。なんだ眠れないじゃないか。

「太陽」『ユグドラシル』(2004年)

静かで昼下がりの路地裏のような感覚を受けた曲だ。それはきっと、中学生の頃の、休日の昼間、何もやることがなく、布団に潜って『ユグドラシル』を聴き狂っていた、あの日々を思い出すからだろう。イントロの低い鐘の音のようなメロディが印象的だ。BUMPの音の重なり方は、耳に心地よく響く。藤くんの歌声は、心を揺さぶる。歌詞をじっくり読むと、考えすぎてしまって逆に寝られなくなるかもしれない。

2008年発売『present from you』から3曲

「睡眠時間」
「銀河鉄道」
「ガラスのブルース (28 years round)」

このアルバムはいわゆるカップリング集だ。下記の記事に多少説明が書いてある。

BUMPが気になる君におすすめを~アルバム、ライブ映像~
BUMP OF CHICKENを聴きたいと思った人へ記事を書きました。おすすめのアルバム、映像作品などの話をザックリ綴る入門編です。

さて、眠れない夜にこの曲は外せない。「睡眠時間」。アコギのメロディは、藤くんの穏やかな声は、子守歌だ。この楽曲のいきさつについては『ROCKIN'ON JAPAN 2004年8月号 VOL.265』に詳しいインタビューが載っている。
この曲には、身に覚えのあるような体験が、見事に明文化されている。眠れないときにこの曲を聴くと、ああ今の状態が歌になっている、と思うだろう。
「銀河鉄道」もまた、穏やかで心地よく寝られそうな1曲だ。ぽろぽろと星のようなメロディ、藤くんの物語を歌うような様子に心が満たされる。マンドリンの美しい音色も最高だ。ベースの音も好きだ。物語を辿るように歌詞を聴いているうちに、夢と現が混ざり合い、曲の世界へ誘われる。胸がギュッとなる1曲だ。
「ガラスのブルース (28 years round)」は、 BUMP OF CHICKENの大名曲「ガラスのブルース」のアコースティックバージョンである。愛・地球博の際のイベントで披露されたのち、という流れがあったと思う。この頃のシングルからリアルタイムで買い始めたので、とても思い出深い1曲である。またこの曲の違った一面が見られて素晴らしいアレンジだ。ちなみに、ライブでたまにアコースティックステージで何らかの曲の演奏が行われることがあるが、それが好きで好きで仕方ない。

改めてBUMPの楽曲を眺めていると、ライブを思い出して興奮して眠れないなあ、とか、感情が熱くなって逆に目が覚めちゃうなあ、などと思った。そういう夜があってもいい。音楽を聴いていたら、ライブを思い出していたら、いつの間にか日が昇っていたようなそんな日が。

最後に、眠れないあなたに、「睡眠時間」で綴られた藤原基央のこの言葉を贈ろう。
おやすみ 続きは 夢の後で

そして、どうしても眠れないあなたにはこの記事を「眠れない夜に聴きたいBUMP OF CHICKEN〜夜明かし編~」。

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