音楽ファンの生態、その一例。好きになること

音楽ファンの生態を書き残しておきたいと思ったので、今日のテーマにした。これは自身の音楽に対するスタンスを書いたものである。
私は音楽が好きだ。そしてバンドが好きだ。BUMP OF CHICKENが、ASIAN KUNG-FU GENERATIONが、フジファブリックが、他の色々なバンドやアーティストが。
でもそれよりも、何よりも一番好きなのは、「曲」なのである。これが自身の一貫したスタンスであると、認識している。
そして、「曲」を大好きになったため、その好きなものを作っている人たちのことも知りたくなる。ここで収集癖が発動するのだ。これは物に限らず、情報も含まれている。

私は、「曲」がどのようにして作られたかに興味がある。その珠玉の作品はどういう環境で、どういう意図があり、形成されていったのか、音楽知識はないものの、インタビューなどから垣間見たいという欲求がある。それはどうやってアイデアを形にすれば良いのか知りたいという思いにも繋がっていると思う。
どう制作がなされていったのかを知りたい一方で、歌詞の意味を明確に作者から教えて貰いたいとは全く思わない。作品の受け取り方は千差万別、受容した側が自由な解釈をなし自分の糧にすれば良いと思うからだ。
簡単にまとめると、自分をこんなに感動させた作品はどうやって作られてったん? を知りたいのだろう。自分が何に感動したのかも知りたい。

じゃあなぜ、バンドメンバーを好ましく思い、情報を集めたくなるのだろう。この傾向が強くなるのは、ライブに行ったあとが特に多い。何度も色んな記事で書いているが、生での接触というのは絶大な効果がある。細胞を書き換えられたのような、数時間前の自分とは違う自分になったような、そんな感覚を持つことが多々ある。好きという感情が加速している。目の前で真剣に、あるいは楽しそうに楽器を弾く彼らを、その場にある音楽を、心底愛おしく思う。そしてその場に至るまでにどのような道を歩んできたのかを知りたくなるのだ。これがバンド書籍編(BUMPアジカンフジ)に繋がっていく。あるいは過去の映像作品を集め出す行動を起こすようになっていく。こうやって接触を重ねていくうちに、好きな感情も降り積もり、やがて特別な存在となっていくのだろう。

今、私は私の好きというスタンスを、ようやくマシな地点に落ち着かせることが出来たと思う。昔はもっと七転八倒し、好きの過程をゆっくり歩んでいた。何年もかけてその感情を成長させていった。自分が自分を好きなままでいられるファンの道がようやく見えてきた気がする。
ここまで好きな物の数が多くなると、好きになる過程も高速になったのが面白い。上記にも書いたが、書籍を集め出したらもう諦めた方が良いな、と思う。いわゆる沼にハマった状態だ。でもそのときの気持ちは、とても幸せなのである。自分を幸せにする手段を知っていて、良かった、音楽を好きで良かったなあ、と思うのである、というところで今回は締める。

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