まるごとレキシな歴史本『レキシぴあ』

2016年、ぴあ株式会社から『レキシぴあ』という書籍が出版された。これは、レキシがまるまる1冊特集された本なのである。内容も超充実の本で、これを読めばレキシとは何か、どうやってこうなったのか、そしてその周辺の話がよく分かるのである。
出版されたのは5枚目のアルバム『Vシキ』の頃なので、時代的にはこの辺までの話が載っている書籍だ。ちなみに『Vシキ』はアジカンのゴッチが参加したアルバムのため、ハッピー八兵衛のコメントも載っているのである。嬉しい。
現在『レキシぴあ』は売り切れの店舗が多く、運が良かったらどっかの音楽コーナーの本棚にあるかも……? という感じだ。私が最後に書店でこの本を見たのは、2018年の秋ぐらいだったと思う。

さて、内容について書いていく。
レキシこと池ちゃんの半生、レキシ年表(その名もレキシの歴史)、作品、ライブ、用語集、レキシに関わるあの人たちの対談やインタビュー、ボリューミーな質問コーナー、秘話、グッズ、ルーツ等、大変盛りだくさんな本となっている。

どこも見応えがあるが、そのなかで特に印象に残った部分を書く。
個人的にp.35のシャカッチとのライブでの2ショットが最強だった。額に入れて飾りたいくらいだ。池ちゃんはレキシになる前、SUPER BUTTER DOGというバンドを組んでいたのだが、そのフロントマンがシャカッチこと永積タカシだ。SBDは解散してしまったが、それ以降も池ちゃんと永積くんは仲が良く、レキシのライブにも登場してこういう良い場面を見せてくれる。

あと、質問コーナーでは池ちゃんのぼやきに笑ってしまう。というか、この書籍、全体的に面白くてニヤニヤした顔になる。足軽先生(いとうせいこう)、MC 四天王(Bose)、シャカッチ(ハナレグミ)がレキシについて話すコーナーも良かった。途中で池ちゃんが乱入する。他の視点から読み解くレキシ、というのは興味深いものがあった。

適当だけどひたむきで実は真面目、なおかつ底抜けに面白い。魅力いっぱいの池ちゃんの色んな面を見ることのできる1冊なのだ。

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【今日の曲】
レキシ「歴史と遊ぼう」『レキツ』(2011年)

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