最近「【まとめ】フジファブリック映像作品と購入のおすすめ」という記事を書いた。このなかでは、ライブ映像そのものが円盤作品化されたDVD、Blu-ray中心に話をした。一方で、CDアルバムやシングルにも初回盤限定でライブ映像がついたりするのがフジファブリックなのである。
CDに特典でつくライブ映像や音源の円盤
そもそもCD音源とライブ音源でなにが違うのか、なぜ人々はライブ音源を求め続けるのかについては「ライブ音源を求めるその心～BUMP、アジカン、フジファブリック～」で書いたとおりだ。
では今回は、最新のものから、ライブ音源に主眼を置いて書いていこう。ただし、ドキュメント系と、もう別個で円盤化されているツアーは除く。
プレイリストアルバム『FAB LIST 1』『FAB LIST 2』(2019年)
この円盤自体については「フジファブリックが気になっている人へ～『FAB LIST』がおすすめ～」に書いたとおりだ。初回生産限定盤は、1のほうは2005年のライブ音源が、2のほうは様々な時期のライブ音源がCDに収録されている。個人的には2のライブ音源がかなりおすすめなのだ。『FAB LIST 2』自体には入らなかったが、ライブで超盛り上がる曲が入っていたり、「Feverman」の金澤ダイスケ櫓芸、「SUPER!!」の勢いのあるハートなど聴き所満載である。「オーバーライト」、「透明」が入っているのもとても嬉しかった。
シングル『ゴールデンタイム【初回生産限定盤】』(2019年)
まとめ記事でもおすすめしたこの円盤は、2019年に行われたFEVERMANツアーの映像が特典となっている。新曲といい、ライブ映像といい、今現在のフジファブリックへ接続できる作品なのだ。見所はなんといっても、「SUPER!!」のライブならではの楽しさ、「恋するパスタ」の爆発する可愛さ、「Feverman」の櫓芸映像バージョン、「東京」のソロ回しからの総ラップだろう。これ聴くといつもハナレフジまた行きたくなるんだよな。
ミニアルバム『FAB FIVE【初回生産限定盤】』(2018年)
オリジナルアルバム『STAND!!』と『F』の架け橋のようなミニアルバムだ。配信された楽曲をまとめている。
そして、このCDの初回盤には、帰ってきた!! 三日月ADVENTUREツアーの映像が収録されている。特筆すべきは「ロマネ」だろう。現体制で、このツアーで初めて演奏されたフジの中でも根強い人気を誇る名曲だ。「引っ提げないツアーの話」や「フジファブリック「バウムクーヘン」が大好きだから音源まとめ」でも書いたが、この三日月ツアーシリーズではヤバい曲が飛び出しがちなのである。そもそも「STAR」はじまりなのがヤバいし、「夢みるルーザー」の進化したライブアレンジに興奮し、「虹」も最高で、笑顔溢れるライブだったのがよく分かる。このツアーが豊夢くん初フジツアー帯同だったわけだが、「虹」での魔法みたいなプレイには度肝を抜かれた。余談だが、欲を言えば加藤さんが最高にイカしてた「炎の舞」も入れて欲しかった。
アルバム『STAND!!【DVD（初回盤B）：ライブ映像】』(2016年)
AではなくBのほうがライブ映像特典だ。
伝説のはじまりである。
帰ってきた!!～ツアーではもう常連の「スワン」「熊の惑星」「同じ月」も、久々の演奏で、聴くことができて超嬉しかったのを覚えている。また、「robologue」にはハッピーが凝縮している。客との掛け合いが可愛い。あと、間奏の鍵盤の場面が最高の最高なんだ。観てくれ。
こっちも「虹」がめっちゃ面白い。総くんとダイちゃんの掛け合いが最高だ。滅茶苦茶をしている。映像にしてくれてありがとう。
CD特典付属のみのツアーはこの辺だろう。どのツアーもまるまる1公演円盤化して欲しい。全曲見せて欲しい。後生だから。デカくて高い箱待ってるから。
そして、どうかどうか“はじまりましツアー”と“STAND!!ツアー”を映像作品化してくれ……。ああでも、映像化して欲しいライブありすぎて困る。ハナレフジも、FABRIC THEATERもまた観たいんだ……。
欲望は尽きないが、手元にある円盤の贅沢を噛みしめて、ああはやくフジファブリックのツアーに行きたいと呟くのであった。
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