これだけ生きていると、経験則(あるいは趣味趣向、こだわり)が出来てくるものだ。今日はひとつ、その話を聞いてほしい。
よく貰うもののひとつに甘いお菓子、特にふわふわな饅頭やマドレーヌ生地のお菓子があると思う。そして、その大抵のものは焼いた方が美味しい、という持論があるのだ。
代表例は、人形焼、もみじ饅頭だ。出来立てやお店で買うのはカリカリのものが多い気がするが、お土産で貰うようなものは、ふわふわのイメージがある。あれをオーブントースターで焼くと、外はサクッ、中はフワッとなって最高に美味しいのだ。
その食感にやみつきになり、私は大抵のものを焼いて食べる。
パンはもちろん、どら焼き、マドレーヌ、マフィン、永餅(買ってから日にちが経って堅くなったもの。作りたての柔らかさはレアなので、その場合はそのまま食べる)など、どんどんオーブントースターで焼く。そしてサクサクフワッのものを食す。湿気ったお煎餅だって、焼けばカリカリになって美味い。
ただ、甘いもののなかで生クリームが入っているようなものは別だ。焼くと溶けてドロドロになってしまう。生地に浸透してベチョベチョになるし、最悪液状化したものがたれてオーブントースターが大変なことになる。
一方、餡子は溶けないので、饅頭っぽいものは焼きやすい。では饅頭も焼くのか、と聞かれると、蒸し系の饅頭は対象以外だ。パサパサしたものより、ふわふわしたどら焼きのような生地のものを焼くのが美味い。これもこだわりだ。
そしてもう一つ、こだわりと言えば、マーガリン、バターは固形のほうが好き、というのがある。
さて、ここで現在めちゃめちゃ困っているのが、バターロールだ。バターロールのなかにマーガリンが入っているものがある。あれが大好きだ。
しかし問題は浮上する。
パン生地は焼いた方がサクサクになって好きだが、マーガリンは溶けてほしいくないのである。大抵焼きすぎて、マーガリンは液体になり消失してしまうのだ。ではマーガリンが固形で残る程度の焼き具合はどうかというと、焼き加減が甘いのである。さてはて困った。
ならば、何も入っていないバターロールを焼いて、それにバターを突っ込んでバターバターロールにしろと言う声が聞こえてきたが、それはとても良い案だ。今度やってみようと思う。
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