夏の終わりに手作りジンジャエール

ジンジャエールが手作りできる、というのをご存じだろうか。どこまで手作りというかについては人の尺度で違うだろうが、ここでいうのはしょうがシロップを作って、炭酸水で割る、という話だ。
そう、ジンジャエールはしょうがシロップを炭酸水で割るとできるのである。では、しょうがシロップはどうやって作るのか。ネットで調べると様々な調理法を見ることができるが、今回やった方法を簡単に書く。シロップと言っていいかわからないが、以下のように作った。
まず新生姜をおろす。蜂蜜を加える。鍋に入れ、砂糖とスパイスを入れて置いておく。その後煮詰め、熱とスパイスをとったらレモン汁を加え、素が完成だ。詳しい作り方は検索してほしい。
ジャムを作るような要領だと思う。レモン汁を入れるとパッとピンクになるのが面白い。
この素に炭酸水を入れればジンジャエールになる。初めて作ったときは、家でジンジャエールが本当に作れるものなんだな、と感動したものだ。
作れる、と知ったきっかけは漫画『舞妓さんちのまかないさん』(小山愛著、小学館)だった。この作品は、その空気感や出てくる食べ物の描写などが大変心地よく大好きなのだが、これも作れるんだ! と既成概念を壊してくれたのも印象に残っている。

手作りジンジャエールは、炭酸の強さを調整できるところも嬉しい。ジンジャエールといえば炭酸が強く、カーッとなるイメージが強いが、炭酸が苦手な人には水割りで出すこともできるのである。そして、水で割っても普通においしいのだ。スパイスを入れたことによって、ちょっと複雑な味になるのも深みが出ていて面白い。しょうがが結構喉に来るが、市販のものよりどこか穏やかな味わいがある。私は料理ができないタイプの人間だが、このジンジャエールを作るのは楽しかったし、負担もなかった。そのうえ美味しいものを飲めるというのも良い。

氷が溶けてカランとなる音と、くるりの「ばらの花」を聴きながら、ピリリとしょうがを感じる夏の終わりを、過ごしてみてはいかがだろうか。

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