『テイルズ オブ ジ アビス』とBUMP OF CHICKEN

『テイルズ オブ ジ アビス』というゲームを知っているだろうか。テイルズシリーズの10周年記念作品として発売されたRPGである。現在、ハードはPS2と3DSで遊ぶことが出来る。
このゲーム、BUMPと関係があるのだ。そもそもアビスのゲームシステムには、“音楽”が深く関わっている。私にとってはワクワクのかたまりだった。

アビスの主題歌は、BUMPの「カルマ」である。ゲームの電源をつけるとOPが流れはじめ、そこに「カルマ」がかかる。ライブで「カルマ」を聴く度、私の脳裏ではその映像、アルビオールという飛行機関がびゅんと空を切る様子が浮かぶのである。また「カルマ」の歌詞と本編のリンク具合には唸るものがある。恐るべし、藤原基央と何度鳥肌が立ったことか。
関わりは主題歌を制作しただけにとどまらない。藤くんはゲーム内で一部のBGMを作曲し、“MOTOO FUJIWARA”名義で、アビスのゲームサウンドトラックをリリースしている。『SONG FOR TALES OF THE ABYSS』というCDで、ゲームの非常に重要な場面で使用されているのだ。何度涙腺をやられたことだろう。本当にかっこいい曲の集まりなので、ぜひ聴いて欲しい。ここぞ、という場面でかかるこの曲たちに心が震わされる。また、ゲームのなかで「譜歌」という超重要な要素があるのだが、これを作曲したのも藤くんである。

アビスは“音楽”という要素(ゲーム内では音素“フォニム”と呼ばれる)が密接に関係しているだけあって、上記のBGM以外も素敵な曲がたくさんある。個人的にはグランコクマという街のBGMが本当に大好きだ。ここの場面の曲が好きすぎて、用もないのに度々立ち寄ったものである。また、ストーリー本編にはあまり関係のないサブイベントというものがあるのだが、オルゴールの音盤を集めるなんていうイベントもあったりし、これがまた楽しいのである。

アビスは私の死生観、クローンに対して思うこと、ゲームのBGMなど様々な価値観に多大な影響を与えた。アビスと出会ってなかったら、今の自分とは違う人間になっていた、と強い確信があるほど、貰ったものが多いゲームだ。
「生まれた意味を知るRPG」とBUMP OF CHICKEN、相性の悪いわけがないのだ。「楽曲提供の話~野田洋次郎、藤原基央~」にも書いたとおり、テレビアニメ版にも関わりがある。ぜひ、アビスの世界を満喫してみてほしい。
ちなみに超余談だが、十二国記読みながら 『SONG FOR TALES OF THE ABYSS』 流してたら、似合いすぎてビックリした。ファンタジーと相性が良すぎである。

【今日の曲】
MOTOO FUJIWARA「finish the promise」『SONG FOR TALES OF THE ABYSS』(2006年)

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