前回「MV集(円盤)の話~BUMP、アジカン、フジファブリック~」を書いた。今回はおすすめのミュージックビデオについて書こうと思う。曲名上記は、収録映像作品名だ。
近年以前のBUMPのMVは、番場さんという人が監督をつとめることが多かった。 明確ではっきりと伝える、というよりは 一言では表せないような、色んな人へ届く射程距離の広いミュージックビデオだと思う。
さて、では話をはじめようか。
2004年再販『ビデオポキール』
「ランプ」
演奏シーンと物語パートで構成されるMV。MVとしてはよくある形だ。
一方で、隠しに近いにおいを感じる面白MVでもある。アジカンといいフジといい、初期は面白MV作りがちなのか。フジは、というか志村くんは不本意だったようだけど。
「ランプ」はそれぞれのメンバーがめちゃくちゃやっていて可愛い。最近の格好いいMVを観慣れている人には、ある意味衝撃映像かもしれない。
2008年発売『orbital period』
「ギルド」
MVにはライブ映像で構成されるものがあるが、この作品もそれだ。ライブ映像と『人形劇ギルド』で構成されている。この曲、「ギルド」はシングルカットされていないオリジナルアルバム曲だが、MVが作られたパターンでもある。ライブの様子、舞台の裏側、その時期の空気、メンバーの笑顔、そして『人形劇ギルド』。歌詞も相まって胸がぎゅうっとなる作品だ。
ちなみに、『COSMONAUT』に入っている「真っ赤な空を見ただろうか」も構成としては似たような形になっている。「涙のふるさと」のジャケットにいるロボットとライブ映像が移り変わる様子が非常に印象的でこちらも大好きな映像だ。
2011年発売『COSMONAUT』
「宇宙飛行士への手紙」
メンバーが登場しないある意味珍しいMVだ。しかし、曲の歌詞と映像のマッチ具合は素晴らしく、観るたびに心が締め付けられる。とても良い作品だ。登場する宇宙飛行士くん、そして基地、ワクワクする要素がたくさん詰まっていて、でもとても切ない。ぜひとも一度観てほしいMVである。
他にも、メンバーが制服姿の「涙のふるさと」、衣装も素敵で曲にぴったりな「Merry Christmas」、この曲のMVが好きなら「車輪の唄」もグッとくるものがあるだろう。『jupiter』のちょいちょい挟まれるメイキングは必見だし、MV集もまた、手に入れる価値のある円盤だと思う。
いずれひと作品ごと書いてみても面白いかもしれない。
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