天気がぐずる日が続く今日この頃だが、億劫な気分を吹き飛ばしてくれるおすすめな音楽がある。それがインストゥルメンタルバンドPHONE TONES(フォノトーンズ)だ。ゆるいファンだが、音源はわりかしちゃんと聴いているので、紹介してみようと思う。
インスト曲については今まで、SPECIAL OTHERS(スペアザ)やADAM at、ロックバンドの劇伴や(RADWIMPS、フジファブリック、くるり等)など色々書いてきた。以下の記事にまとめてある。
インストは歌がない分、歌のある曲を聴いているときのように頭の中で文字がぶつからないので、文章を書くときに重宝する。音楽を鳴らしながらだと、気分良く書ける気がするのだ。
PHONE TONESについての簡単な紹介
さて、ではPHONE TONES(以下フォノ)について簡単に紹介しよう。
メンバーはDr.DOWNERのフロントマン猪股ヨウスケ、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのドラム伊地知潔、ペダルスティールを弾き色々バンドやサポート活動を行う宮下広輔、UNDER LIFEなどの飯塚純の4人だ。余談だが、Dr.DOWNERは「レインボー」という曲が好きだ。フェスでライブを観たが熱くてすごく楽しかった。
話をフォノに戻す。フォノは前回書いたADAM atとコラボし、ツアーをしていたこともあった。その曲もまたとても良い。
フォノの曲を聴いた第一印象は、海が似合う感じということだった。キャピキャピした様子とかではなく、穏やかに揺られたくなるような雰囲気なのである。なんといってもペダルスティールの音色が印象的だと思う。この楽器の特徴的な音は、吹き抜ける心地よさがある気がする。そして、鍵盤がまた軽やかで気持ちが良い。
またまた余談だが、潔はフォノにいるときとアジカンにいるときでドラムプレイの感じが違うのも面白い。フォノでは、ドラムを叩いているとき笑顔が多い。
おすすめな曲というか好きな曲3選
フォノを聴くときは円盤を通しで聴くことが多いのだが、そのなかでもついつい耳が惹きつけられる大好きな曲を選んでみた。聴くとウキウキ明るい気持ちになれたり、穏やかな気分になれる曲たちだ。
「Her Red Bicycle」『PHONO TONES has come!』(2012年)
メロディがとても好きな1曲だ。口ずさみたくなるような愉快さと軽やかさがある。鍵盤とペダルスティールのからみあいがたまらない。ベースやドラムの軽快さに踊り出したくなる1曲だ。聴いていると楽しくなる曲は良いなあと思う。晴れ渡って涼しい風の吹く日に、この曲を聴きながら、桟橋のそばとかを歩いたりサイクリングしたりしたい。
個人的にフォノの曲は水辺や新緑も似合う気がする。日光にさらされて、白く輝く街とかも似合う。
「Saturday 少林 Fever」『Loose Cruse』(2013年)
私の中で、PHONO TONESといえばこの曲、というイメージがある。 少林というワードやMVのイメージもあってか、中華な印象の強い楽曲だ。
イントロのフレーズから強く頭に残るメロディで、緩急があって聴き応えがある。ライブでは観客の沸いてたような気がする。確かにこの曲を聴くと目を輝かせたくなる感じがある。
「nanny」『Along the 134』(2015年)
イントロのドラムと、それに寄り添うように入ってくる各楽器が非常に心地よい1曲だ。この曲が収録されているアルバム自体、全体を通して聞き心地がよく大好きな1枚である。
個人的に「nanny」は聴いていると、海にぷかぷか浮いているような平和な気持ちになる。随所に出てくるメロディが美しくて良い曲だなあと思う。
PHONO TONESのライブ
フォノはフェスでもワンマンでも観たことがあるが、音楽を自分のペースで聴ける人々が集っているなと思った。
フェスは特に雰囲気が開放的で、ゆらゆら揺れたり踊ったり聴き入ったり手を振り上げたり、多様な感じだった。開放的で自由だったのは、森道市場だったというのもあったかもしれないけれども。このときはADAM atと一緒に出演していて、これがまためちゃめちゃ楽しかった。
フォノを聴くと海を感じる。気持ちよく晴れた日の穏やかな海だ。聴けばそんな世界に浸れる音楽を知っているのは、幸せなことだなあと思うのであった。
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