アジカンの“ホームタウン”ツアーに行ってライブハウスのライブを思い出したこと

アジカンのTour 2019“ホームタウン”に行った。そこでライブハウスでのライブはこういうモノだ、ということをヒシヒシ思い出した。
以前、「ライブ中の雰囲気や動き、バンドごとの話~BUMP、アジカン、フジ~」という記事を書いた。また「ライブハウスのどこで聴くか、位置の話」でも触れているが、少し状況が違っていたように感じたので、今日はそのことついて書こうと思う。

最近、私はライブハウスでのライブで、物理的に快適な場所で聴くことが多かった。段差最前や空間のあるスペース。だから、忘れていたのだ。

柵がいくつもあるZeppのような広い会場や、窓枠のように入り口が偏っている会場で、たまにこんな場面に出くわす。スタッフさんが「人が入りきらないので一歩前に詰めてください~」と開演前に呼びかけるのだ。Zeppは最前エリアで言われることが多いと思う。このとき、第一圧縮が起きる。ここであまりに、はりきって詰めすぎるとあとが苦しいので、なんとなくのパーソナルスペースを確保する。ただ、空間をあけすぎても、ある拍子に人が間に入ってきてめちゃめちゃ空間が狭くなりしんどい、というようなこともあるので、注意が必要だ。本当は人一人分くらい空いていたほうが断然見やすいのだが、こればっかりは仕方がない。圧縮いわゆるモッシュのようなものが起きるのは、メンバーが登場して興奮した人々の衝動や、盛り上がる曲でテンションが上がりまくった人々の衝動だけではないのだ。
もしモッシュに巻き込まれたくないのに引っ張られていった場合、今までの経験上横にずれると逃げやすい。後方へは前へ前への力が働いているのでぶつかってしまい逃れにくいのだ。もしフェスなどであまりにもモッシュが酷くて逃げ出したい場合は、逃げている人の後ろについて行くのが一番楽だ。分かりやすく言うと、混雑している道を歩くとき、同じ方向へ行く人の後ろに追従すると進みやすいアレだ。まるで獣道のように、誰かが進んだ道は歩きやすいように。たまには自分が先頭を切らないといけないこともあるけれど。

さて、「ライブハウスのどこで聴くか、位置の話」で書いたとおり、どのような状況で聴けるかはバンドのファン層、地域性、その日の雰囲気、セットリストなどなど色んな要素が絡み合っていて、なんともいえない。前回のアジカン骨芋ツアーは、コアな曲やオールドファンたちが喜ぶような選曲だったこともあってか、モッシュを免れたのかもしれないとも思う。今回のホームタウンはなんか知らんが結構どわーって感じだった。ただ、その前回の骨芋でも、最初にスタッフさんの一歩前に詰めてくさだいアナウンスと、メンバーが登場したときだけはギュッとなった記憶がある。そのあとは快適に聴けてとてもよかったが。ホームタウンでは最前エリアの5列目くらいにいたが、結構圧縮があった印象だ。一方同会場同公演で最前にて聴いていたという友人は、押されなくて良かったと話していた。
一歩場所を動けば視界が晴れ渡ることもあるし、好きな曲にはしゃいでジャンプしていたらいつの間にか全然違う場所に移動していたこともある。何度も書くが、心持ちは最低限、曲が聴ければ大丈夫、だ。
ただ、色々あれこれ書いてきたが、やっぱりアジカンのライブは最高だった。これぞツアーの醍醐味!が詰まった公演であった。今もあの夜の音が私のなかで鳴り響いている。

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