ロックバンドの作ったインスト曲が良い~アルバム編 アジカン・くるり・レキシ~

前回BUMP、フジファブリックのインスト曲について書いた。今回はタイトル通りアジカン、くるり、レキシだ。

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ASIAN KUNG-FU GENERATION

アジカンのインスト曲、と言われると真っ先にPHONO TONESのことを思い出すが、フォノのことは一旦置いておこう。アジカンはインスト曲というよりセッションというイメージが強い。イントロがめちゃめちゃ長い、間奏が長いなど、インスト曲として独立した存在ではなく内包されている感じだ。『ワールド ワールド ワールド』(2008年)「ワールド ワールド ワールド」が一番インストっぽいが、声が入っている。アジカンも作ったら面白いのに、とは思わんでもない。でもCD音源にしても、二度と再現できなそうだなーと過った。
フォノの詳しい話は以下の記事に書いた。

気持ちが晴れるインストPHONE TONES
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くるり

くるりのアルバム内にはインスト曲が度々登場する。ロックバンドの中でも、音楽の垣根が一番ない、軽やかに超えてしまうのがくるり、というイメージがある。それは「ブレーメン」や「chili pepper japonês」、「ロックンロール・ハネムーン」「琥珀色の街、上海蟹の朝」など振れ幅のある多彩な楽曲を聴いていれば分かるのではないだろうか。
インスト曲については、『ファンデリア』(1998年)からすでに「Interlude」「Supper」などの楽曲が収録されている。くるりのアコギをつま弾くような曲は、郷愁を誘われる。
『さよならストレンジャー』(1999年)「ハワイ・サーティーン」、『THE WORLD IS MINE』(2002年)「MIND THE GAP」は、声がひとつの楽器、音という記号でしかない印象があるので、インスト曲と言ってもいいのではないだろうか。他にも、妙な雰囲気と曲名が格好いい『図鑑』(2000年)の「惑星づくり」、『THE WORLD IS MINE』(2002年)「WORLD'S END SUPERNOVA」の流れをくんだエレクトリカルな「BUTTERSAND / PIANORGAN」、オーケストラサウンドの『ワルツを踊れ Tanz Walzer』(2007年)の「ハイリゲンシュタッド HEILIGENSTADT」、バッチバチの『ソングライン』(2018年)「Tokyo OP」など色んな楽曲がある。2019年のツアーで披露された「大阪万博(仮)」もヤバいインスト曲だった。彼らは多分、非常にインスト曲との親和性が高い。

レキシ

「眠れるレキシ ~オルゴールで聴くリレッキシミュージック~」、シングル『KATOKU』(2017年)に収録されている。インストというかオルゴールバージョンだ。めちゃめちゃ良いので紹介しておきたい。「きらきら武士」、「SHIKIBU」、「最後の将軍」、「年貢 for you」、「狩りから稲作へ」がメドレーになっている。こういう曲、木の可愛らしい細工が置いてある店に流れているわあという感じ。これを公式が出すところが笑える。とても良いので、木箱の本物オルゴールをグッズで販売してくれないかな、と思う。

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