アジカンが主題歌や挿入歌を担当したヒロアカの映画を早速、公開日翌日に観てきた。
前半は観ようか迷っている人やまだ観ていない人向けにネタバレを避けて感想やおすすめを書きたいと思う。
後半は観て思ったことの記録として、ネタバレを気にせず書き残したい。
ヒロアカ 映画の感想
これを綴っている人間の状況を簡単に書いておくと、ヒロアカは単行本で追っている派だ。現時点で30巻まで読んでおり、近日中には新刊も読む予定である。一方で、これまでアニメや映画は観てこなかった。
基本的に、タイアップは気が向いたら観ようくらいの雑なスタンスだが、今回はアジカンが主題歌だけでなく挿入歌にもなるということで、映画館に足を運ぼう!と決めた次第である。映画館のスケジュールを確認したら、通常と変わらない料金で「舞台挨拶中継付き上映」を観られることが分かったので、チケットを購入することにした。これがのちのち、ちょっとした功を奏することになる。
さて、前置きが大分長くなってしまったが、アジカンファン視点的映画の感想を言うと、とても良かった。こういうタイアップ嬉し~と思った。良い場面で良い感じにアジカンがかかるのにグッときた。この点は後半詳しく触れたい。
映画の内容も、もちろん楽しく観た。特に街並みやアクションシーンはとりわけ見応えがあった。映画館には子供から大人までおり、結構ド派手なシーンもあったが、小さい子が泣き叫ぶみたいなこともなかったと思う。劇中、血はどばどば流れていたけども。
エンターテインメントをちゃんとやっていて、老若男女におすすめできる映画なんじゃないかなと思う。
あとこれだけは書いておきたいが、映画を観に行くと貰える冊子について、最初のページにも注意書きがあるが、絶対映画観たあとに読んだほうがいい。私はもちろんそうしたが、上映前に読まなくて良かった!!!と読後めっちゃ思った。
冊子の感想も後半で詳しく書くが、クオリティが高くて最高だった。堀越先生、本当最高。
アニメを観ている人はもちろん、原作しか読んでない人も楽しめると思う。実際自分がそうだった。原作、アニメにも触れたことない人はどうなんだろう、設定すぐ飲み込めるんだろうか・・・?ストーリー、ハラハラどきどきできたから、良いかもしれない。
ヒロアカ 漫画の話
個人的にヒロアカ良いなと思っている点を書いておきたい。漫画の主人公が強い(強くなる)理由として修行とか強敵との戦いでの成長があると思う。その一方で、理由のひとつには血筋がある気がする。
ルフィはガープの孫でドラゴンの息子だし、ゴンはジンの息子だし、ナルトは四代目火影とあのクシナの息子だし。でもヒロアカの主人公のデクはスタートが無個性である。そんな平凡な少年が、約8割の人類が個性をもつ世界でNo.1ヒーローに憧れた。そして結果的にその大ファンのヒーローの力を受け継ぎ弟子になる。自分が推してる人の弟子になるってヤバくない?正気を保てないだろ。
まあ、それは置いといて、デクくんは狂気にも見えるほどの「人を助けたい」という気持ちで突っ走っていくわけだが、映画でもガンガン突っ走っていて、やっぱ狂気だなと思った。
ASIAN KUNG-FU GENERATION「エンパシー」の話
これ書くのどうかなと思うが、「エンパシー」初聴は、ふ~ん良い曲ね、くらいのテンションだった。そして映画館で聴いたらめっっっちゃ良い曲じゃん・・・となった。めっちゃ良かった。
初聴にズバンとこなくても、大体ライブとかで聴くと、え!!!すごい良い曲じゃん!!!と開眼するのである。映画館で聴くのもまた乙だった。観に行って良かった。
あと、CDに収録されている「エンパシー」のインストバージョンを聴いて気づいたのだが、3:08~の「僕らの魂の在処かも」のとこのギター最高だと思う。
ところで、映画を観て、エンパシーのジャケットについて中村先生が以下の記事を書いていたのを思い出した。
映画に関連する部分でいうと、以下の2点は映画の要素が入っているのかな~?と思う。
・左側ボートの舳先にいる鳥
・左下の革靴
あと、エンパシーのピアノバージョン非常に最高だったので、まだ観ていない人はぜひ観て欲しい。
ちなみにドラムの潔によるとヒロアカの推しは以下のようらしい。
ゴッチと建ちゃんのも教えてくれ。
アジカンの新曲『エンパシー』がヒロアカの映画の主題歌に決定しました!
— 伊地知潔 (@kiyoshiakg) June 17, 2021
因みに僕の推しは切島君、山ちゃんの推しは蛙吹梅雨ちゃんです!#ヒロアカ #asiankungfugeneration #切島鋭児郎推し https://t.co/s7QZ5yXI0I
余談だが、映画の上映が終わり舞台挨拶がはじまるのを待つ間ずっと「エンパシー」が流れており、映画館で聴くアジカンめっちゃ良い・・・となったのであった。
ここから映画のネタバレを含む感想
挿入歌となったアジカンの「フラワーズ」、めっちゃ良い感じのシーンでたくさん流れて最高だった。旅情とアジカンって感じだった。
『羅小黒戦記』やレキシ目当てに『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』を観たときも思ったが、劇中に挟み込まれる、のどかな旅のシーン好きだな~。それが例え逃避行だろうと、綺麗な景色のなかを旅する登場人物の図はワクワクしてしまう。その対比で、激しいバトルシーンやシリアスなシーンが際立つのだろう。
また、上記でも書いたが、アクションシーンがすごかった。イタリアっぽい街並みをパルクールしたり、黒鞭でスパイダーマンするのテンションあがった。あと轟くん、氷の個性で空飛べるのめっちゃいいな~と思った。空飛びたい。氷使ってあんな風に空飛ぶ表現できるんだ・・・と感動した。
ロディの個性のくだりのギミックは、確かに映画もう一度観て確認したくなるなあと唸ってしまった。うまい。
あともう一つ書いておくと、終盤のバトルシーン、脳内でゴムゴムのガトリング・・・となった。舞台挨拶でも出演者の誰かが「ガトリング・・・」とか呟いてて笑ってしまった。
特典の冊子は、特に堀越先生の一問一答、デザイン原案、特別描き下ろし読み切りがたまらなかった。コマのなかの小さいホークス、大体ジワジワくる。
映画館で映画を観るのは1年に1回あるかないかなのだが、やっぱ良いなと思った。もうちょい頻度多くしたい。
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