原作派が『ONE PIECE FILM RED』を観た感想(ネタバレあり)

これは、普段アニメを観ない原作読者が映画「ONE PIECE FILM RED」を観てきたので、行くか迷っている人の参考になればいいなと思って綴った、ただの個人的な感想である。

内容は、ネタバレをなるべく避けた感想から、ネタバレ含む感想(映画の内容、40億巻、103巻、現時点で単行本未収録の本誌ネタバレ含む)となっている。

ネタバレについては、見出しで段階に分けて書くので、避けたい場合は閲覧を注意していただきたい。

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原作派が映画を観た感触

まず私のスタンスを簡単に書いておく。

・コミック全巻読んでいる
・映画観に行くから、本誌を2022年35号(8/1)まで読んだ
・アニメワンピース(以下アニワン)はちょっとだけ観たことある、映画ONE PIECEはほぼ観たことない
・考察とかはあんまりしない、気になったとこだけ検索して見る程度のぬるい読者

映画自体、年に1回行くかどうかくらいの人間だが、103巻がめっちゃ良かったので、映画いっちょ観に行くか!と思って行った次第である。

結論から言うと、映画を観た直後は、別に観なくても漫画読むのに支障なかったな~だった。それはまあ、当然といえば当然だろうけども。
他の作品と比べるのは、どうかという感じもあるけど、あえて書くとジブリ作品や『君の名は』あたりの作品を観た後に抱いたほどの満足感はなかった。

まあ、まだ連載中の作品なうえに、描写できないことの縛りがあり、2時間くらいの中に納めるのは困難だと思う。それに、きっと、漫画を読んでない人、読んでる人、アニメ観てない人、どんな人が観ても楽しめるような作りにしないといけないだろうし。あと、上記のように感じたのは私の「映画観る力」のなさもあったんじゃないかと思う。

なぜ、映画を観た直後は、別に観なくても漫画読むのに支障なかったな~と感じたのか考えてみると、私が求めていたのは激しいバトルとかじゃなくて、物語の核心がかけらでもいいから明かされることだったと思う。今回は、ウタが“シャンクスの娘”と言うから興味を持ったわけだ。

とはいえ、家に帰って40億巻読んだら、「尾田っち!!!!!」となったし、観に行って良かったと思う、という感じであった。原作派の感情は40億巻で回収可能である。やっぱり尾田栄一郎こそが神なんだ・・・(創造主的な意味で)。

ネタバレをなるべく避けた感想

全体を通しての感想は、端的に書くと「そうはならんやろ」「なっとるやろがい」だった。とはいえ、どんどん話が進むにつれて、なるほど~となる感じではある。あと、制作側が狙ったかは分からないが、シュールな絵図すぎて笑える場面がいくつかあった。狙ったんだろうな。

映画を観ていて、かすかに観ていたアニワンのノリ、こういう感じだったなそいや、が呼び覚まされた。

さて、映画で印象に残ったことについて書いてみる。
劇中にはコンサートのシーンがある。
私はライブに比較的よく行く人間だが、ライブで起こってほしくないこと、大体起こっててうわ~!嫌~!と思った。
あと、楽曲について、歌っているのはAdoでも、Mrs. GREEN APPLE印が強すぎて笑った。記名性が高すぎる。

下記から、ネタバレを含む感想を段階に分けて綴っていく。

【ネタバレ】映画を観た感想

最初のライブシーンは、現場に行ったファンみたいな気持ちで観ていた。そのため、ステージ上に知らんやつが闖入したあげく、アーティストに抱きついて、出生を突然暴露するの、最悪すぎる・・・!と笑えた。それなのに、たいして怒られず、アーティストに受け入れられている状況、こんなコンサートは嫌だ、である。みんなのウタでいてよ!

あと、具体的に面白かったシーンは、コビーとヘルメッポが群衆のなかで片腕掲げながら真面目に話し合ってるシーンだ。ブルーノもいたかな。絵図がシュールすぎる。

【ネタバレ】特典の40億巻を読んで

特典の40億巻にある尾田っちプレゼンツ「CHRONICLE UTA」を読んで、私のなかのこの映画が完成したと思う。

ゴットバレー事件のメモ、あれ、これ漫画のなかに出てきた情報だっけ?と思って検索してみたら、初出しの情報らしく、尾田っち!!!!!となった。映画に物語の核心に迫る新情報、出てこなかったから観なくてもよかったかも・・・?と思ってた節があったけど、40億巻に、え!!!?って情報詰まってたし、考察サイトちら見したら、劇中にもそういうのがあったので、やっぱ観に行って良かったと思う。

ロジャーが赤ん坊を覗き込んでいるシーン、モモの助たちがロジャーの船に乗ったときのことなのかと思ってたんだけど、赤ん坊はシャンクスだったぽくって尾田っち!!!!!となったわけである。

【ネタバレ】103巻のネタバレを含む感想

映画を観ていて、これはどこの時間軸の話なんだ・・・?というのがずっと頭の片隅にいた。劇中に説明があったのを見落としてるだけかもしれないが、ビッグマムが健在な一方、ギガ5の描写があったので「?」となった。ワノ国後しばらくしての話だったとしても、というかだったとしたら、ビッグマム海賊団の人々、もっとルフィたちにブチ切れるだろうし。

とはいえ、ギガ5、アニメでどんな描写になるんだろうという興味はあって、出てきたら良いなとはちょっと思ってたので、お!とはなったけれど。「ドンドットット」がどう表現されるか気になっていたが、これはアニメまで持ち越しかな。アニメ観ない人間だけど、そのときは観たいな~と思う。

【ネタバレ】現時点で単行本未収録の本誌ネタバレを含む感想

一個気になったのが海軍大将の藤虎だ。これは私の見落としという可能性も全然あるが。市民が操られて海軍に襲いかかる流れで、海兵が多少の犠牲はやむを得ないと市民に攻撃する描写があった。そこに藤虎も居合わせているはずなのに、そのときは特に反応はなかったと思う。でも、その後の場面で藤虎が「市民に被害を出してはいけない」的な発言をしていて、何言っとるんだこいつは、となった。

あの場面、きっと居合わせるのは緑牛のほうがあってたんだろうなと思う。まだ単行本にすら、ちゃんとは出てきてないから無理だったろうけど。

そいや、久々に映画館で食べたチュリトス、美味しかったな~。温め時間なのか5分くらい待たされるので、上映開始との兼ね合いに注意が必要だけど。たまには映画館で観るのも良いものだと思った日であった。

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