フジファブリックのキーボーディスト金澤ダイスケ。
本日、2月9日は彼の誕生日である。そのため今日、東京にあるライブハウスEX THEATER ROPPONGIで「金澤ダイスケ生誕祭 -Flyaway-」というオモシロイベント(?)が行われる予定なのだ。
さてそんなダイちゃんは、『週刊金澤 2007-2014』(スペースシャワーネットワーク、2014年)という書籍を出版している。長期間連載していたコラムをまとめたもので、大ボリュームの1冊だ。2007年から2014年までの彼の日々が詰まっている。志村くんの日記をまとめた『東京、音楽、ロックンロール 完全版』と同じくらいの厚みがある(志村日記の方がページ数は多い)。ちなみに大きさも同じくらいだ。
コラムには当時の文に加え、振り返りとして現在(といっても出版当時)のコメントがあるのも面白い。志村日記の場合は月の終わりに振り返りがあったが、ダイちゃんは1コラムずつこまめにコメントしている。
また、『週刊金澤』では特別企画として、生い立ちから現在までのロングインタビュー、フジメンバーチャンダイ欠席裁判、アジカンのゴッチ、真心のYO-KINGとの対談が収録されており、全体的に大変読み応えがある。
日記本の凄いところは、志村日記についての記事にも書いたように、本人の言葉そのもので書かれている点である。インタビューなどはある種、本人が口にした言葉だとしても編集者フィルターを通しているともいえる。本人と本文の間に挟まっているものが少ないということが結構重要な意味を持つ。
『週刊金澤』からはフジファブリックの日々が垣間見えるが、それ以上に金澤ダイスケの何気ない日常が見えて面白い。志村くんが音楽に苦悩する一方で、ダイちゃんは小松菜を育てたり、美味しいものについて語る、そんな様子に顔がほころぶ。どういうバランスでフジファブリックが進んでいったのか、一端が見えて面白い。また、アジカンのツアーサポート期間にも被っているので、個人的にはそのへんも読むことが出来て嬉しかった。
そして、あとがきの彼の真摯な言葉は、ぜひファンなら一読して欲しいと思う文章だ。
音楽系、特にバンド関係の書籍は再版しないことが多いので、在庫のあるうちに購入するのが吉だ。まだ買えるところあるしいいや~と静観していると、いつの間にか入手困難になってることが経験上よくある。
余談だが、特典情報について備忘録を兼ねて書いておくと、武道館公演のグッズ販売で購入した場合、特製ブックカバーが特典となっていた。片面は模様が印刷されており、反対側には単行本制作秘話が綴られている。武道館後のツアー、はじまりましツアーで購入すると、ダイちゃんの直筆サインが入っていた。
『週刊金澤』をぱらぱらめくり、気分を高める。さて、今日のライブはどうなるんだろう。
【今日の曲】
フジファブリック「Birthday」『FAB FOX』(2005年)
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