『志村正彦全詩集』2011年版、新装版(2019年)の違いと概要

前回書いた記事に出てくるアルバム『FAB LIST』と同日に『志村正彦全詩集 新装版』が発売された。この書籍は2011年に発売された『志村正彦全詩集』を再刊行したものである。出版はPARCO出版だ。

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『志村正彦全詩集』の概要と良さ

志村くんが作詞し、世に出た音源全ての歌詞が収録された本である。提供曲や『FAB BOX』という完全生産限定盤にしか収録されていない楽曲の歌詞までも網羅している。

この詩集のおすすめな点のひとつに、ぱらぱら読めるというのがある。
歌詞カードだと、当たり前だがCDごとに独立しているため、雑多に歌詞眺めるということが難しい。CDケースから取り出して保管するのも心許ない。
ネットだと、この曲の歌詞が見たい! とピンポイントに検索するときには便利だが、なんとなく眺めたいときや、このワード入っていないかな、とざっくり探したいときには意外に不便だ。
そんなとき手元に1冊あると良いのが、この『志村正彦全詩集』である。
この本、ブログを書くときにも大活躍するのだが、夜寝る前にぱらぱらめくるのも大変良いものなのである。
志村くんの綴る世界は、文字からして独特でクセになる。その一方で気持ちを穏やかに落ち着かせてくれるような詩もある。ぱらりぱらりとページをめくって文字をおう時間はとても豊かだ。

2011年版と新装版(2019年)の差異

次にこの新旧版で何が違うのか、手元にある現物を比べた限りで分かることを書こうと思う。まず、新装版には、志村くん直筆の歌詞が特別に1曲追加されている。直筆の歌詞といえば、くるりだと『くるり詩集』(2010年、岩崎書店)という書籍が思い浮かぶ。これには何曲か岸田くん直筆の歌詞と解説が載っているが、また読み応えのある本なのだ。
ともあれ、本人の字で綴られた歌詞というのは、やはりグッとくるものである。

では本の違いについて具体的に書いていこう。
・ソフトカバーとハードカバー(ケース付き)
・帯の歌詞
・栞紐の有無
・志村くんの写真

新装版はソフトカバーで、表紙は淡い水色だ。2011年版はハードカバーで、茶色の紙ケースに入っている。辞書や全集のようにケースに入っている本があると思うが、そんなイメージを思い浮かべてもらえばよい。
中の本は深い青で、表紙にヤクザネコ(志村くん画)の刻印が入っている。そして新装版と違い、栞紐がつけられている。ハードカバーの小説によくあるようなやつだ。新装版も2011年版も帯があるが、歌詞の文字の色は同じでグッとくる。2011年版は変態フジファブリック曲の歌詞で、新装版は「若者のすべて」だ。また新装版の帯の背表紙に微笑んでしまう。
そして、最初のページをめくっていくと、志村くんの写真があるのだが、新旧では違う物が使われている。

新装版は持ち運びに最適で柔らかい、2011年版は本を読んでいる感が強烈で素敵な装丁、といったところだろう。まさに小説でいう文庫本とハードカバーの関係だなあと思った。
どちらにせよ、一家に一冊あると、日々にそっと寄り添ってくれる本である。

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