漫画『夢中さ、きみに。』に夢中な話

最近、KADOKAWAのビームコミックスから『夢中さ、きみに。』が発売した。和山 やま先生が描いている漫画である。この1冊だけで大変満足な読後感を得られる作品だ。
この本を購入するきっかけになったのはTwitterで1編お話を読んだからだった。このコミックスにも収録されている[友達になってくれませんか]という話だ。読めば読むほどクセになるやりとりに何度も繰り返し話を見たくなった。

作者さんのツイートを見てみると、どうやらコミックスが発売されるらしい。これは欲しい。そう思って、発売して数日後、本屋へ購入しに出掛けた。ない、ない、この漫画まだ売ってるの!? と驚異の在庫を誇る地元の本屋にすらない。そんな……殺生な……、と打ちひしがれた。手に入らないと思うともっと読みたくなる。もう購入した人の感想を検索で見かけて、もっともっと読みたくなった。

今か今かと待ちわびた重版の知らせが入ったのは、9月前後のことだった。そして今、念願の本を手に入れ、ホクホクしているところなのである。

内容としては、学生が出てくる話なのだが、今まで読んできた学園モノとは一線を画す独特な雰囲気のある作品だった。どちらかといえばリアル寄りの絵柄もあるのだろが、人と人とのやりとりがすこぶる面白い。あと、作品のなかに出てくる固有名詞のチョイスが絶妙なのである。
この作品の雰囲気と、人物の描写が大好きだなあと思った。自分の生きる日々のどこかにいそうで、その実ズレているから新鮮、みたいな感覚があった。また、さりげない仕掛けが散りばめられていて、気づくとついついニヤニヤしてしまう。
登場人物たちのなにげにぶっ飛んだ会話も、どこか身に覚えがあるようで、ついついくすりとしてしまった。ぜひこの絶妙さを味わって欲しい。どこかしこで売り切れになってるようなので、気になった人はとりあえず書店に行ってみるとよいだろう。

こんな面白い作品に出会えたので、ネットやっててよかったな~などと思ったのだった。

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