アジカンの写真集『This is ASIAN KUNG-FU GENERATION』の紹介

アジカンは写真集を出したことがある。その名も『This is ASIAN KUNG-FU GENERATION』(2013年、KADOKAWA/角川マガジンズ)。今回はこの本がどんな感じのものなのかについて紹介する。

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写真集の仕様と特典話

結構良い値段のするこの書籍は、A4サイズでずっしりと重い。背表紙がない仕様なので、ページをぺったり開くことができるようになっている。普通書籍は開くとページの境目から山なりになるが、この本は平面で見ることが可能なのだ。コデックス装製本というらしい。
カメラマンはMitch Ikedaさんだ。オアシスや吉井和哉さんなども撮影してきた写真家である。

この写真集、色々特典が付いている。初回限定盤の付録はなんと“絨毯の切れ端”だ。アジカンといえば、ライブのステージで絨毯を敷くというイメージがある。そしてこの特典ではメンバー使用の絨毯片が付いた。メンバーの誰のものになるかはランダムだ。写真立てのように自立する箱に、3cm程度の正方形の切れ端が封入されている。この特典の話は、今でも鉄板ネタである。

オフィシャルサイトで購入するとピックとポストカード5枚を貰うことが出来た。ポストカードの絵柄は、
・写真集の表紙
・崩壊アンプリファーコスプレ
・階段からメンバーが覗き込んでいる
・赤い門の前でカラフルな服着た4人
・オシャレな塔の前
である。写真集のなかにあるものを抜粋した形だ。

写真集の中身

肝心の中身はというと、2010年から10周年公演まで、ライブのアジカンを中心に、海外での様子やMVなどが掲載されている。ちなみに金澤ダイスケも一瞬載っている。
ライブでの彼らの表情、格好良さ、空気感が詰まった作品だ。眼鏡レスゴッチなどレアな写真も収録されている。

アジカンとMitch Ikedaさんのトークセッションテキストもこれまた読み応えがある。ベストカットを選んでいたり、このときの建ちゃんは……という話をしていたり、絨毯エピソード、震災前後、くだらない話から真面目な話まで、グッとくる内容だ。

この本を手に取ると、発売当時の空気感が蘇ってくる。10周年ライブに行き、これからアジカンはどんな世界を見せてくれるのだろう、何を聴かせてくれるのだろう、という未知な感覚。もう6年も前のことになるのか。あれからアジカンのおかげで、沢山楽しく豊かな時間を過ごすことが出来た。これからも、きっと。

【今日の曲】
ASIAN KUNG-FU GENERATION「ローリングストーン」『フィードバックファイル 2』(2014年)

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