キノボリくんは旅先で旨いものを食べることに執着している。
金沢には美味しいものがたくさんある。
石川に訪れ、晴れたことがあまりない。個人的に、日本のロンドンなどと呼んでいる。ちなみに太平洋側に住んでいる人が日本海側に住むと鬱っぽくなるなんて話を聞いたことがある。わかる。例えば静岡なんか、風は強いものの本当に温暖な晴れの国なのだ(「いつかの旅の記録～静岡 熱海編～」)。金沢に来て、晴れ間にあえた人は運がいいと思う。偏見かもしれないけど、ひとまず天気予報はしっかり確認した方が良い。印象に残るのは水たまりに揺蕩う紅葉の光景だ。
そんな金沢、魚介がめちゃめちゃ美味しい。金沢滞在の夜、奮発して100円ではない寿司を食べに行った。さすがに回らない寿司ではないが、そりゃもう滅茶苦茶美味しかった。ノドグロに白エビも食べたが、一番好みに刺さったのはガスエビだった。こんな美味いエビ存在するの！？ と思った。思わず笑ってしまった。日本海側に住んでいた知人が言っていたが、太平洋側に住んでいて辛いのは魚介があんまなことなどとのたまっていた。今なら分かる気がする、と思った。産地のいいところは、それなりの金額でも美味しいものが食べられることだと思う。
さて金沢、街を散策するには全体的に程よい距離感だと思う。バスで大抵の観光地に行ける。格好いい金沢駅をはじめ、ひがし茶屋街などの茶屋街、金沢21世紀美術館、兼六園、金沢城、近江町市場、ライブ会場としては金沢市文化ホールか金沢EIGHT HALL。歩いて行くには少し遠いが、出来なくもない距離感だ。
個人的には茶屋街がおすすめである。ちなみに茶屋街付近の橋で、BUMPが“とおさんぞ”をしていたので、ファンの聖地となっている。この街並みのなかでも一番有名なのが「ひがし茶屋街」だろう。鎌倉や京都の街並み(清水寺周辺とか)にワクワクする人は、ここを散策すると、とても楽しいと思う。
フジファブリックのファンは、“石川さんや”という店に行ってみるといいかもしれない。石川テレビの「石川さん」というゆるキャラのぬいぐるみが、ベース加藤さんのアンプに鎮座しているところを見たことはないだろうか。以前行ったときは販売していたので、自宅のアンプにおいてみてはいかがだろうか。そもそも加藤さんの出身地がこの地なので、それに思いを馳せながら歩くのも楽しいだろう。
レキシのファンには、池ちゃんが金沢公演のときは所持している「ひゃくまんさん」グッズのある“八百萬本舗”がおすすめだ。前回行ったときにここで飲んだものがとても美味しく、二階の休憩スペースは大変居心地が良かった。突然の雨に降られなんとなく入ったお店だったが、素敵な時間を過ごすことが出来たのだ。
金沢カレーも美味しかったし、検索して買っていったお土産も美味しかった。次は金沢おでんを食べたい。
【今日の曲】
フジファブリック「熊の惑星」『シングルB面集 2004-2009』
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