キノボリくんにはいくつか夢がある。これはそのひとつを叶えた話だ。
以前「あれは運命だった〜湘南クッキーと株式会社おいしい〜」という記事を書いた。クッキーとの運命の出会いの話だ。ここに書いたとおり、私は平塚市にずっと行ってみたかった。湘南クッキーの工場があり、その横にアウトレットがあるという噂を聞いていたからだ。あんな美味しいクッキーがお得に買えるのか！？ とずっと憧れに思っていた。ただ平塚市に行く予定がクッキーを買いたい以外特にない。クッキーのためだけに馬鹿高い交通費を出すのもなーと、なかなか機会を見いだせずにいた。
そんな悶々と思い悩んでいたある日のこと。青春18切符が一枚余っていた。特にどこに行こうかも決めていない。西か東かどっち行こうかな、うーんという段階だった。ふと、平塚に行けば良いんでは？ と思った。他にも関東方面の書店に行きたいと思っていたのでちょうど良かった。ということで数時間の電車旅がはじまる。
湘南クッキーのアウトレットへ
ドラクエ5(『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』をはじめるまでと終わった今)を夢中でやっていたら、目的地についた。アウトレットは、駅から歩いて行くには少し遠いところにある。そのため、バスに乗り、工場へ向かった。ちょうど小学生の下校時間にあたってしまったらしく、非常に場違いな気持ちを味わいながら、住宅街を歩く。大通りにぶつかり道なりにゆくと、あの思い出の黄色が見えてきた。血が騒ぐ。甘くて良い匂いがした。
中へ入る扉を開ける。そこはめくるめく世界だった。クッキーが壁一面のロッカーみたいなボックスに設置されている。このアウトレットは自動販売機式で無人なのだ。ひとりクッキーに囲まれながらどれを買おうか吟味する。どれも気になる。食べてみたい。以前は買えなかったジャコクッキー、絶対美味しいに決まってるチョコクッキー、プレーン、詰め合わせなど、赴くままに購入した。背負っていたリュックサックはぱんぱんになっていた。
価格帯と言えば、毎日のおやつにはちょっと贅沢だが、お土産と考えると破格、という感じだ。ほくほくしながら帰路に着いたのだった。そういえば、アウトレットに行く前に寄った藤沢で食べたラーメンも美味しかったな。
個人的大ヒット
あんなに山盛りあったクッキーはあっという間に食い尽くしてしまった。個人的には、おそらくスリーアーモンドクッキーのチョコのクッキーの割れたのなどがまとめられた奴が最強だった。市販よりちょっと焼きが強くて香ばしくて本当に美味しかった。
ああ、また平塚に行きたい。今度は目的がクッキーだけでも良い。とはいえ、交通費を考えると全然お得じゃないな。でもクッキー食べたい。
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