BUMPのaurora arkツアー、ファイナルの夜

今の気持ちのままに、これを書き残しておこうと思う。

今日、BUMP OF CHICKENのaurora arkツアー、ファイナル公演が東京ドームで行われた。
このライブを、会場全体が見渡せるような、天井みたいな席で聴いていた。それでもやっぱり「BUMP OF CHICKENのドーム公演に行って思った距離の話」に書いた通りだった。
正確なセットリストやMCは他に任せるとして、あそこで貰ったもの感じたことについてこの瞬間に書いておかねば、と思ったのだ。帰路についている今、取り急ぎ印象に深く残っていることを綴っていく。

全部がさっきいた場所にあった、と思う。ライブアレンジが楽器の音にも歌詞にもあって、今日しかないものが沢山あそこにあった。
「GO」のイントロでは「メロディーフラッグ」が歌われて、つい呻き声が漏れた。アジカンの「君という花ver.大洋航路」が一瞬フッと湧いて頭をよぎったのは秘密だ。ああいうの、嬉しいよね。
そして「新世界」。みんな分かると思うけど「新世界」は何度も何度も聴きたい。何度も聴きたいのである。今日の東京ドームでは曲が終わった後に、藤くんがアカペラでワンフレーズ歌い出したのだ!  そして観客と数回やりとりし、楽器も参加していて、なんかもう、夢って叶うんだなあと思った。

アンコールは、「バイバイサンキュー」と「ガラスのブルース」が演奏された。もうこれで終わりなのかな、ツアー終わっちゃうのかなと、胸がギュッとなった。そうやって見守るなか、メンバー3人はステージからはけ、藤くんがひとりでMCをする時間となる。そこで貰った言葉は、自分が欲しかったけど明確には表現できなかった言葉そのもので、だからBUMP OF CHICKENが好きなんだよな、と、だからこんなに彼らの曲を信じてるんだな、と思ったのだった。
そして、藤くんが「こんなに喋るなら曲をやれよだよな」と笑いながらはじまったのは「スノースマイル」だ。メンバーが袖から駆け寄って、すぐにバンドになった。藤くんは「俺のバンドカッコいいだろ?」って笑っていて、ああ、幸せだなあと、ツアーが終わって冬が来るんだなあ、あまり好きではない冬も、きっと大丈夫だ、なんて思ったのだ。
次に演奏されたのは「花の名」だった。え!? まだ曲聴けるの!? と、もう言葉にならなくて、ただただ愛おしくて仕方がなかった。メンバーの様子を見るに、リハーサルしてない曲なんじゃないか、と思うような雰囲気で、それでも最後にはバンドになっていて、本当にBUMPを好きでよかったなあと心の底から思った。最初はそれぞれ基本の食材みたいだった音たち(なんだろうこの表現)が、バンドの「花の名」になっていくのは、とても新鮮な光景で、ある種音楽そのものな、裸な感じがして、どうも涙が止まらなかった。

4人が手を繋いでお辞儀をする姿を見送って、放心しながらぼんやり今日の日付や場所が映されたオーロラを見て、魔法みたいな夜だ、という言葉を噛みしめたのだった。

ここに書いたことは、本当今日の一部の話で全然書き足りないのだけど、そろそろしめよう。ようは、BUMPのライブが最高だったという話である。

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