好きの在り方と、複数好き共存人間~趣味の話~

この文章は、三兎を追う者は年がら年中楽しい、という話である。

多くの人には、人生や心の支えになるような好きなものがあると思う。それを「推し」と表現したり、自分のことを「ファン」と言ったりするのではないだろうか。
その好きの在り方は、人によって千差万別だ。その話を聞くだけでも面白い。
例を書こう。友人が教えてくれた好きのあり方だ。ピラミッドをイメージしてみてほしい。頂点には、最大級に好きな何かが君臨している。そして、それを支えるように、他のものが裾野に広がるのである。
例えば、移ろいゆく季節のように、熱しては冷めを繰り返し超好きなものが変わっていく人だっている。
例えば、ひたすら一途に何かを好きでいる人だってもちろんいるだろう。
本当に色んな形で、人は何かを好きでいるのだ。

では、複数好きなものを抱え、日々突進している人は、どう好きでいるのか。今日はその話をする。
例えばA、B、F、3つのものが好きだとしよう。
複数好きを持つものは、この3つを同時進行で好きでいることが可能だ。それも、どれが1番とかではなく、それこそ数十記事書ける程度には好きなのだ。本数に差があるのは、自分の中で書けると思ったタイミングが違っただけだ。これは言い訳じゃないよ。

さて、その心のうちはどうなっているか。イメージを語ろう。ポイントは「火力調節」だ。

目の前には、コンロがいくつも並び、それぞれ鍋がのっている。
そして火元は、燃料が投下されて強になったり、よく分からないけど強になったりする。それ以外のときは、ずっと弱火でじっくりコトコト煮詰めているのだ。
分かりにくいだろうか?
つまり、どれか1つがめちゃめちゃ好きな時も、別のものに対して気持ちが冷めることはない。ずっと好きでいるのは変わらない、ということなのだ。
そしてじっくりコトコト煮詰めた感情は、結晶になる。そのカケラを瓶に詰めて、心の棚に並べているわけだ。棚はもう、所狭しときらっきらしてしょうがない。
火力は、 その時々によって、出力A70%、B10%、F15%、その他5%だったり、Aは60%で〜と調節するようなイメージだ。ただ、つまみがぶっ壊れているので、自分で操作するのは難しい。一度好きになったら、基本的にずっと好きなのだ。

とまあ、もうお気づきだろうが、これは私の一例だ。たまに情報が錯綜しまくって、A、B、Fの情報に加え、HやRの情報までぶち込まれ、大混乱をきたすこともある。それもまた楽しい。特に音楽世界は面白い。ある種狭い世界なので「サポートメンバーたち〜繋がる音楽世界〜」みたいな縁もあって、知れば知るほど面白くなっていく。

複数のものを好きでいると、年がら年中楽しくいられる。常にツアーやライブ、イベントが行われているのだ。
火力をうまく調節し、その時々で最大限、自分の感情を美味しく調理していきたいものである。まあ、それが出来たら、こんな苦労はしてない。

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