冬に聴きたいBUMP OF CHICKEN

冬が一番ストレートな選曲になる気がする。個人的な話だが、BUMPの楽曲で、星が登場する曲は、冬の匂いのする印象を持っている。寒い季節に星が良く見えるという印象があるからだろうか。

2004年発売『ユグドラシル』
「スノースマイル」
雪が降る様を「しんしんと雪が降る」などと表現する。イントロがまさにこの冬の感じを見事に表現していると思う。雪が積もって音を吸い込むような、静かな世界。アコギの音で、ああ冬だなあと感じるのがすごいなあ、といつも思う。
ちなみに『present from you』に収録されている「スノースマイル～ringing version～」はクリスマス感が付加されていて、こっちも素敵だ。

2007年発売『orbital period』
「メーデー」
時系列的に、シングル「メーデー」自体の発売は秋だが、『orbital period』が冬である。まさに寒くなる時期に散々聴いていた曲であり、『orbital period』とともに冬を過ごしたので、このアルバム自体どこか冬のイメージを持っている。ライブでは間奏の秀ちゃんがめちゃめちゃ格好いいので必見だ。
シングルのジャケットの感じも、隠しの「スターダストダンスホール」も不思議と冬を彷彿させるものがある。私だけだろうか。

2013年発売『BUMP OF CHICKEN II [2005-2010]』
「Merry Christmas」
聴いたとき、BUMPを好きで良かったと思った1曲だ。彼らの音楽を好きな人間は、独りであることを抱えている人が多いイメージがある。独りと感じているとはいえ、友達がいるかもしれない、パートナーがいるかもしれない、誰もいないかもしれない、何かに寂しさを、苦しみを感じているかもしれない。そして、12月24日、25日にはその感情がひときわ鮮明になるだろう。そういう人々と一緒にいてくれるのがこの「Merry Christmas」という曲だ。キラキラ明るいクリスマスソングに馴染めない人もすくい上げる、BUMPらしい1曲である。
この曲を聴きながら冬の街を歩くのが好きだ。
「おすすめMV3選～BUMP OF CHICKEN編～」にもちらりと書いたが、MVも素晴らしい。

BUMPには冬がよく似合うと思う。あと、「メーデー」について書いていて思ったが、その曲を散々一番聴いた季節に、時期の印象が引っ張られるのも面白いなあと感じた。

おまけ