「特別公演〜豪華絢爛 レキシ歌絵巻〜」奇跡みたいな夜の話

どのライブも特別な時間だ。それは私にとっての大前提である。
でも、そのなかでもひときわ特別な、この場にいれて本当に良かったと、これから先きっと何度も思い出すんだろうと感じる公演がある。
それが昨日行われた「レキシ歌絵巻」ツアー大阪オリックス劇場、ゲストは邪馬たいこちゃん(石川さゆり)とシャカッチ(ハナレグミ)の公演だった。セットリストのネタバレなしで、雰囲気を書き残そうと思う。

昨日の公演の何が良かったのか、言葉に出来る限り紡いでみる。そもそも私はずっと「シャカッチ」に会いたかったのだ。ハナレグミの永積タカシは生で聴いたことはある。そして心底惚れた。(「ハナレグミに惚れた奴がおすすめをする」を参照)
でも、まだ「レキシ」の「シャカッチ」には会っていなかったのだ。この目で一度は拝んでみたい、ずっとその夢を抱いていた。その思いが最高の形で成就したのが今回の公演だったのである。その結果、永積タカシに心臓を再度打ち抜かれ、今までよりもっと、まんまと好きになってしまった。

本題に入ろう。まず何よりも、たいこちゃんもシャカッチも歌がうまい。そして池ちゃんも歌がうまい。
MCはコンビのやりとりもトリオでのやりとりも、笑い転げた。
歌われる楽曲が心底良かった。
つまりは、公演内容が素晴らしかったのである。

そして、これはとても大きなことだったと思うのだが、オーディエンスの反応が凄かったのである。
今回、私の座席は3階席だった。そして、あんなに盛り上がっている3階席というものを初めて見た。最後方最上段の3階席が盛り上がっているということは、つまり会場全体が盛り上がっていると言っても過言ではない。今まで自分が行ったレキシのライブで1番拍手の迫力がすごく、そして歓声があがっていたと思う。それもここぞというときのタイミングがぴったりなのだ。
池ちゃんも「なになになにこの盛り上がり!?こういうときヤバいんだよ〜〜〜〜〜」と言っていた。色んな意味が含まれていたと思う。笑った。

最後、アンコールが終わって、彼らの姿が見えなくなった瞬間思い出すと、今でも鳥肌が立つ。ドワァッと弾けるような雨あられの喝采は、この日を象徴しているようだった。
ライブはみんなで作るもの、とはよくある話だが、あの公演は、あの場にいる全員で作りあげた最高の時間だったんだと、心底思った。みんなが通じ合えた感じという感覚を、私は勝手に受け取ったのだが、なかなかあるものではないと思う。

そういう奇跡の夜が私を生かすのだ。
ちなみに終演時間は21時半前だった。途中、スタッフさんに「順調に押してます」と耳打ちされた池ちゃんであった。

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