前編(初期~両国)、中編(現体制初期と渋公、富士五湖)と書いてきた。後編は、VOYAGERツアー、FAB STEPツアー収録の円盤からだ。
・【前編】フジファブリックの映像作品(DVD、Blu-ray)とおすすめ円盤~2010年までのリリース~
・【中編】フジファブリックの映像作品(DVD、Blu-ray)とおすすめ円盤~2014年から2019年~
『FAB LIVE II【DVD/完全生産限定盤】』(2014年)
この作品には上述通り、2つのツアーが収録されている。ホールツアーとZeppツアーだ。この円盤では「フラッシュダンス」「透明」「Bye Bye」を観られるのが特に嬉しい。また、アルバムツアーのため、このときしか聴けなそうな曲もたくさん収録されている。VOYAGERツアーのNHKホールでは、ダイちゃんが巨大なパイプオルガンを弾いているとこも観ることが出来るのが面白い。
『FAB CLIPS 3』(2015年)
大ボリュームのビデオクリップ集。現体制以降のMVが2014年のものまで揃った1枚。今でもファンの間でネタにされる名場面がある。またメイキング映像や、MVの解説副音声も収録されている。後述の『Live at 日本武道館』と同時発売されており、両方買うとクリアファイルが特典で付くキャンペーンを行っていた。「おすすめMV3選~フジファブリック編~」で書いているが、一番好きと言っても過言ではないMV「WIRED」が収録されている。
『Live at 日本武道館』(2015年)
10周年記念に行われた、念願の武道館初ワンマン公演である。あの日あの空間に漂っていた熱が詰め込まれた1作だ。オープニング映像から心揺さぶられ、今でもよく話題にのぼる公演でもある。『FAB BOX』の『DOCUMENT 映像集』を観ると、ああ、あのときの! となって面白い。特に印象的だった場面は「フジファブリック“Live at 日本武道館”に行った思い出話」に書いた通りだ。アルバム『LIFE』ツアーの流れもあるため、このアルバムの曲が多めに演奏されている。
『Hello!! BOYS & GIRLS HALL TOUR 2015 at 日比谷野音』(2016年)
多幸感の1枚だ。久々の日比谷野音、それも総くんの誕生日当日に行われた公演である。ボガツアーでは、以前の野音を意識してか、この公演だけ「サボテンレコード」が演奏された。現体制では初の演奏だったのである。「Girl! Girl! Girl!」で総くんが投げキッスを放ったのもこの公演が初だったのではないだろうか。「若者のすべて」の直前に不思議と印象に残る風が吹いたこと、総くんを祝う誕生日ケーキに灯されたロウソクの火へのくだり等、何気に重要な場面がたっぷり収録されているのもこの作品の特徴である。
2009年ツアーの映像作品
『オフィシャル・ブートレグ映像シリーズDVD BOX <完全生産限定盤(オリジナルグッズ付)> FAB BOX III』(2019年)
『オフィシャル・ブートレグ映像シリーズDVD <通常盤> Official Bootleg Live & Documentary Movies of “CHRONICLE TOUR“』(2019年)
『オフィシャル・ブートレグ映像シリーズDVD <通常盤> Official Bootleg Movies of “デビュー5周年ツアーGoGoGoGoGoooood!!!!!“』(2019年)
ファン待望念願のCHRONICLEツアーと5周年ツアーの円盤化だ。一番上の『FAB BOX III』はこの2ツアーをセットにした超デカい箱である。LPレコードくらいのサイズだ。そして映像も大ボリュームなのである。ちゃんとした撮影設備を揃えていたわけではないツアーだった、ということだったが、よくこんな風に形にしてくれたと思う。このリリースに関しては本当に感謝しかない。「バウムクーヘン」のライブ映像が観られて最高に嬉しい。この作品が出る前は、2009年代、特にこの年のツアーの様子を知ることができるのは、『FAB BOX』の映像くらいだったと思う。CHRONICLEツアーのほうは、このアルバムが大好きなので、アルバム曲がライブではどんな風に演奏されていたのか観られて幸せだ。あと「Strawberry Shortcakes」がやばい。5周年ツアーのほうは「TEENAGER」「バウムクーヘン」の流れと「DOKI DOKI」が特に好きだ。
この頃のフジファブリックをたくさん知ることの出来る貴重で最高な作品なのだ。ああ、Zepp Nagoyaにダイヤモンドホールに、行きたかったなあ。
2019年10月現在、リリースされている映像作品は以上である。何度も言うが、完全生産限定盤は早めが肝心だ。あとから欲しいと思っても、手に入らないかもしれないんだから。
まとめ
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