あなたのアジカンを動かしたい

ASIAN KUNG-FU GENERATION(アジアン・カンフー・ジェネレーション)。
アジカンと聞いたあなたは、どんなイメージを持っているのだろう。
「あじかん、何それ。鯵の缶詰?」
「リライト」
「ソラニン」
「ゴッチのツイッター」
「社会派?」

こんな面白バンドの印象がそこで止まっているのは、すごくすごく非常にもったいない。
少しだけ話をさせてもらえないだろうか。

音楽が好きな人ならば、アジカン、というバンド名を一度は聞いたことがあると思う。現在、若手にも大きな影響を与え、ロックの王道などと評される彼らだ。フェスに出れば、トリを務めることも多い。

下記は、読んでいる人のアジカン度合いを考えて書いてみた。当てはまる番号にとんでもらえれば幸いだ。暇な人とアジカンが好きな人は、全部読んでくれると嬉しい。

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アジカンを知らない人へ

アジカンは4人組のバンドだ。サウンドも歌声も高い記名性があるため、聴けば、あ、アジカンだ、と分かる。漫画原作のアニメ『NARUTO -ナルト-』で、主題歌「遥か彼方」を歌った。あるいは『鋼の錬金術師』の「リライト」も有名だ。映画『ソラニン』ではメインテーマを作曲した。
対バンという共演形式のライブでは、Mr.Childrenや、海外だとFEEDER、後輩バンドではKEYTALKなどなど、色んなアーティストとイベントを行ったこともある。
これでもピンとこなかったら、とりあえずサブスクなどを開いて「江ノ島エスカー」「荒野を歩け」を聴いてみてほしい。

「リライト」「ソラニン」は知ってる~という人へ

ここまで読んでくれた、ということは多少なりとも興味を抱いてもらえたのだろうか。アジカンの魅力は「リライト」のようなロックロックした楽曲だけにとどまらない。ロックなイメージが強い人には『サーフブンガクカマクラ』というアルバムを一度、聴いてみてほしい。
次は具体的な曲名ですすめる。明るい曲が聴きたい人は「アンダースタンド」を流してみてはいかがだろうか。ゆったりとしたバラードが聴きたい人には「ボーイズ&ガールズ」。そして曲調明るめなのに、歌詞が暗い辛いシンドイ曲が好きな人には「ライカ」をおすすめしたい。
気に入ってもらえたならば、それぞれ収録アルバムを聴いてみてほしい。彼らのアルバム制作は、その時々で生まれた曲をただまとめるのではなく、コンセプトを持って作ることが多いのだ。そのため、アルバムそれぞれ表情が違って豊かだ。この辺の話は、本人たちのインタビューを読むと面白くて仕方がない。

『ソルファ』『マジックディスク』で止まった人へ

『ソルファ』または『マジックディスク』で止まっている人、名盤だから気持ちはよく分かる。でも現時点での最新アルバム『ホームタウン』もまた、すごく良いアルバムだから、ぜひ聴いてみてほしい。あるいは、『フィードバックファイル 2』を聴いたことがなければ、これをかけるのもおすすめだ。どちらにしろ、今までのアジカンとは違った一面が見えてくる。ちなみに個人的な印象だが『ホームタウン』は、『ファンクラブ』同様、何度も何度も聴くうちに良さを痛感するアルバムだった。『フィードバックファイル 2』で特におすすめなのは「ケモノノケモノ」だ。

音源は聴くけど、ライブは行ったことのない人へ

あるいは、最近のライブに行っていない人へ。
近頃の彼らのライブはすこぶる楽しい。雰囲気がギシギシすることもなく、とても心地よいのだ。
アジカンをご存じの人が持ってるイメージを想定して書くが、ボーカルのゴッチは厳しい、偏屈、小うるさい、というのがあるかもしれない。
大丈夫だ。
ライブは朗らかで、音楽を聴く人には優しい。演奏は格好良く、MCは面白い。「好きなように聴いてくれればいいよ」と真摯に伝えてくれるから、観客は自由でいられる。それに、実は他のメンバーもクレイジーでそれぞれ面白いし、良い曲を書く。ギター喜多建介がボーカルを務める楽曲もあり、特に「嘘とワンダーランド」が歌われると大盛り上がりする。最近、ベースも一部ボーカルをしていたので、そのうちドラムも歌い出すんじゃないかと噂されている。
余談だが、アジカンはわりとメンバー仲がドライと言われがちだけど、最近ステージ上の雰囲気が良く楽しそうなのだ。聴いているこちらも嬉しい。
演奏する会場は、ライブハウスやホールでやることが多いのも嬉しい点だ。ぜひ一度、ライブへ足を運んでみてほしい。最近のグッズも素敵なので。

少しにおさめるのは無理だった。
ここまで読んでくれて、ありがとう。
もし、あなたにあるアジカンのイメージを、少しでも動かせたのならば、こんなに嬉しいことはない。
いやいや、全部知ってたしという仲間は、これからもアジカンの音楽にワクワクしていこう。

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