アニメ『つり球』のBlu-ray Disc BOXが発売される。待望のBOX化だ。ずっと待っていた。アニメが放送されたのは2012年だったので、8年越しである。
あらすじを簡単に紹介する。舞台は神奈川県の江ノ島。そこで男子高生が釣りをしたり世界を救ったりするほのぼのSFアニメだ。
どういう人におすすめか考えてみる。
緻密で伏線が張り巡らされたストーリーしか受け付けない、という人には合わないかもしれない。一方、何も考えずぼうっと観ていたい、癒やされたい、日々日々疲れたという人にはぴったりだ。軽快で色彩あざやか、ワクワクするような日常とハラハラする展開に、きっとピカピカした気持ちを貰えることだろう。
この作品に、何より一番惹かれたのは色彩だった。あの色味、景色、キャラクターがたまらない。色のバランスに心がときめく。背景にもとってもワクワクする。
そして音楽。アニメ中のBGMは栗コーダーカルテットが担当している。とても癒やされる。それに加えて重要な主題歌は、そう、フジファブリックなのだ。オープニング曲「徒然モノクローム」の歌詞は、このアニメの登場人物の名前が仕掛けられているところも微笑ましい。さすが加藤さん。
このアニメの公式ムービーをぜひ一度観てみて欲しい。
余談だが、江ノ島といえばアジカンだ。これで江ノ島がダブル聖地になった。
藤沢駅から名盤『サーフブンガクカマクラ』を聴きながら、江ノ島へ行く。江ノ島を巡りながら「徒然モノクローム」を聴く。『つり球』に出てきた場所を歩く。
「ああ! ここ『つり球』で観た!」という場所が実際にたくさんあって、目の前にすると感動する。
そして江ノ島丼を食べる。江ノ島エスカーに乗るときは「江ノ島エスカー」を聴く。
鎌倉へ向かう江ノ電で『サーフブンガクカマクラ』の続きを聴く。完璧だ。
『つり球』が好きになった人には、是非映画『めがね』をすすめたい。こちらは実写映画だが、疲れたときに観ると最高に安らぐ作品なのだ。
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