大晦日の音楽的話題といえば思い浮かぶことはふたつ。紅白歌合戦、そして年末大型フェス・大阪のRADIO CRAZYに幕張メッセのCOUNTDOWN JAPANだ。
3つだった。この2つのフェスについては、「フェスに行こう! 音楽フェスの話」などでちょろっと出てくる。せっかくなので、今回はCOUNTDOWN JAPANの思い出話を書こうと思う。
私史上最強に快適で最高だったのが、CDJ15/16の12月28日の公演だった。聴いてまわった順番は、昼頃にレキシ、移動がてら赤い公園を聴き、その後フォノを観る。サンフジンズを横目で聴きつつフジを楽しみ、そして後方でゆったりとくるりを聴き、アジカンでフィニッシュだ。
これを書くのは本当にどうかと思うが、私はソールドしていない公演が好きだ。もちろんファンとしては、会場がパンパンになって欲しいとは思っている。リスナーとしては正直、正直スタンディングはソールドしてない方が空間があって聴きやすく快適なので好きなのである。そして確か、この日のCDJもソールドしていなかった気がする。その影響もあってか全体的に超快適だった。トイレも場所を選べば行列していなかったようだ。お店も行列で苦労した記憶がない。
常々書いているが、ロッキング・オン社主催フェスは非常に快適なのだ。特に会場に入ってしまえば、フェス中外に出る必要がなくなるCDJは、今まで行ったフェスの中で一番快適だった。いや、ナノムゲンもかなり快適だったけど。
CDJ、年末のため真冬だが、半袖に上着でうろうろしていた。導線もシステムもしっかりしているし、入場制限で泣いたこともなかった。これはアーティストによるだろうが。
この日一番印象に残っているのはレキシである。このCDJ以降、ワンマンに絶対行くと心に誓った記憶がある。べらぼうな人数と馬鹿笑いして、稲穂を振り、「風の谷のナウシカ」を歌ったのがあまりにも楽しくてしょうがなかった。またアレ聴きたいんだけど、あの日以降、一度も聴けていない。どうなっているんだ。曲にあわせて腕を上げ左右に振ったのが本当にクセになる時間だった。
広い会場で聴くフジの「虹」、疲れたからに染み渡るくるりの「ロックンロール」、そしてアジカンの「Wonder Future」思い出すだけでも顔がほころぶような、いい年末を過ごしたものである。
ちなみに翌日は「アジカン所縁の地巡り~「君という花」と断崖絶壁~」に繋がるので、併せて読んでもらえると嬉しい。
【今日の曲】
安田成美 「風の谷のナウシカ」(1984年)
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