ロックバンドが映画やアニメなどとのタイアップで主題歌を制作することはよくある。そして、より関係を深めたような作品だと、劇伴、劇中歌やBGMを作ることもある。今回はその話をしよう。RADWIMPSと『君の名は。』、フジファブリックと『ここは退屈迎えに来て』、くるりと『ジョゼと虎と魚たち』だ。
RADWIMPS『君の名は。』(2016年)
『天気の子』が記憶に新しいRADWIMPS。『君の名は。』も『天気の子』も劇伴、映画内で流れる歌のないBGMまでも携わっていた。今回は、『君の名は。』のサウンドトラックについて書く。
このサントラだと、個人的に「三葉の通学」「憧れのカフェ」「ふたりの異変」が特に好きだ。日々ワクワクする感じ愉快そうな様子がとても良い。「御神体へ再び」の神秘的さや、「作戦会議」の切迫感があり不穏めいた曲も格好いい。場面にも遭っているし、インストとして聴くのも楽しい1枚だ。RADっぽさがあるか、といえばあるとは思う。鍵盤の感じとか。
フジファブリック『ここは退屈迎えに来て ORIGINAL COMPILATION ALBUM』(2018年)
一部、フジによる劇伴が収録されている。どれも素晴らしく好きだ。総くんのあのアコギの感じが存分に発揮されている。「あぜ道のマーチ」「フィーカ」を特によく聴いている。それぞれの曲にフジファブリック成分がふんだんに入っている。彼らのメロディは本当に歌うようだなあと思う。明るい曲から穏やかな曲、落ち着いたものまで色々収録されている。
インストではないが、同アルバムに収録されている「YOU&I」も可愛らしくって大好きだ。くるりの「THANK YOU MY GIRL」「ロックンロール」が好きな人とかに是非聴いてみて欲しい。
くるり『ジョゼと虎と魚たち』(2003年)
気怠げな感じがよく表現されているな、と思う。特に民族っぽい「乳母車」が好き。こういう曲沢山作ってほしい。ちなみに「飴色の部屋」「ハイウェイ」は歌がは入っている曲で、どちらもとても良い曲だ。くるりの曲が持つ、昼下がりの気怠げ感みたいなのがとても好きだ。
岸田繁としては『まほろ駅前多田便利軒』(2011年)も制作している。「追跡」とか好き。
作業時によく聴くアルバムたちである。
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