春夏秋冬、どの季節の曲が一番少ないのだろう、と考えると、秋な気がする。
個人的に秋が一番好きだ、そして一番不満の少ない季節でもある。春は鼻がむずむず虫が湧いて出て、夏は暑く虫が鬱陶しい、冬は寒いやる気でない乾燥する。いや、もちろんそれぞれの季節にそれぞれの良さはあるものの。
秋は美味しいもの、栗きんとん(おせち料理のと違う、茶巾絞りの超美味しいやつ)やお芋などがある。空気が澄んでいて空が高くて、秋に見る夕日が一番好きだ。
創作も不満や葛藤、万全じゃない状態のときのほうが思い浮かぶ気がする。だから、秋の曲は少ないんじゃないか、なんて勝手に思っている。
フジファブリック「赤黄色の金木犀」
2004年発売アルバム『フジファブリック』に収録されている曲だ。
四季盤の曲で、どストレートだが、やはりこの曲は外せない。金木犀のかおりがすると、この曲が脳内で流れはじめる。そう、秋が好きな理由のひとつには金木犀、というのも非常に大きい。限られた時間でしか触れることの出来ないにおいだ。
そしてこの曲、イントロからタイトルにぴったりな音だ。秋の切なさ、胸がギュッとなる感覚、温度が高くない感じ、この曲には秋のあの気持ちが詰め込まれている。
たまにライブで歌われる。
余談だが、くるりの「東京」からフジの「赤黄色の金木犀」という流れで聴くのもおすすめ。
BUMP OF CHICKEN「ベンチとコーヒー」
2002年発売アルバム『jupiter』のなかの1曲だ。
曲調は穏やかで、歌もどこか呟いているような、話しているような様子が心地よい。
この曲自体に秋の描写は出てこない。ただ、曲の背景などを知ってる今、私にとってこの曲は秋に聴くのにぴったりの曲なのである。ざっくり簡単に書くと、この曲の詞(手書きの歌詞)は、藤くんからベースであるチャマへ誕生日(10/9)プレゼントとして贈られたそうだ。
そんなエピソードもありつつ、曲自体の雰囲気が、色にするならば秋の並木道みたいなイメージがあり、この季節によく似合うなあと思う1曲なのである。
RADWIMPS 「セプテンバーさん」
2006年発売アルバム『RADWIMPS 3~無人島に持っていき忘れた一枚~』の名曲である。
9月に入ったらぜひ聴きたい1曲だ。やっぱり秋に聴きたい「セプテンバーさん」だ。
明るめの曲調に、ふりかけられたような切なさがきらきらしている1曲。ギターのリフが印象的。ライブでのやりとりはクセになる。最高である。
私にとって、RADの出会いの曲なので、思い出深い。この曲がラジオで流れて、惚れて、このアルバム買ったんだよなあ。
どの曲も胸がギュッとする、という共通点がある。それは秋という季節に繋がる感情でもある。
春夏秋冬曲まとめ記事
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