どうしても行きたいけど行けなかったライブへの気持ちを慰める

行きたいライブに全部行ければ良い。でも、なかなか現実はそうはいかないものである。日程、チケットがとれるかどうか、時間、お金、色んな要因が絡んでくるだろう。なかにはどうしても行きたかったけど、行くことの出来なかったライブもあるものだ。
あのライブ行きたかったなあ、という後悔めいたものが、頭の中を占めているときというのはしょっぱい。行けなかったことを考え続けるのもしゃくなので、自分だったらさっさと忘却して別のことに取りかかりたい、と思う。

私が見つけた解決方法のひとつは、別ジャンルのものに夢中になる、だ。ちょっと音楽と離れたりする。ツイッターを見ない。接触しないと人間は基本的に忘れる生き物だと思う。生きやすくて生きにくいなあ、と思う。

本や漫画、テレビ、ゲーム、この世界にはわりと手軽に、ひとりでも夢中になれるものが沢山ある。
個人的なおすすめはやっぱりあれだ、小説の十二国記だ。読んでると物語のことで頭いっぱいになる。あそこはこうで、と考え出したらキリがない豊潤な物語なのである。シリーズ一作目については「だから十二国記は面白いと言っている『月の影 影の海』」に書いたとおりだ。心を奪われる。
まあ、ライブに行けなかったときというのはやる気が出ないときでもあるのは分かる。気力がわかないというか。ぼんやりただ流れないタイムラインを追ってしまう。
時間とは偉大なもので、基本的に何も起こらなければ流れるだけで色んなものが薄まる。自分の気をそらしつつ、他の物語に没頭して、気持ちをおさめていくのだ。

確かに、不意に思い出して、アレ行きたかったなあ~と臍を噛む瞬間もある。フジとレキシのフジフレンドパークとか、ロックの細道でフジが「恋する凡人」カバーしたこととか。いや、細道はBUMPの日産スタジアムと被ってたから無理なんだけども。

自分の判断ミスで行こうと思えば行けたライブに行けなかったパターンも結構なダメージをくらう。人生はままならない。楽しかった数を数えて、失敗したことは教えにして、より良い日々を、なんて、ありきたりな言葉しか、思い浮かばないんだな。

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