最近、雨続きで気が滅入る。明るい室内から、太陽がのぼる時間なのに暗い外を眺めるのはわりと好きだ。しかし、それも1、2日あれば十分だ。身体は重い気がするし、外が暗くて脳がまだ夜と判断して眠いし、雨の中を歩くのはうっとうしい。そんな文句をぶうぶう言う日々だが、そのときの天候、気分にあった音楽を聴けば、少しは気分が上がるのではないだろうか。
前置きが長くなったが、今回のテーマは「雨の日に聴きたいアジカン」である。(BUMP編はこちら)
余談だが、この記事を6月に書くべきだったとちょっと後悔している。が、「極楽寺ハートブレイク」についてはいつか必ず書くので、まあいいや。
アジカンの曲に出てくる"雨"
これを書くにあたって、歌詞カードをパラパラとめくってみたが、夕方に雨降る率が高いようだった。あと、わりと月曜に雨降りがちだ。そして雨、上がりがちだ。
本当にさらっと確認しただけだが、以下の曲で雨が登場する。
未来の破片
夏の日、残像
ラストシーン
真夜中と真昼の夢
極楽寺ハートブレイク
新世紀のラブソング
迷子犬と雨のビート
ムスタング
N2
1.2.3.4.5.6. Baby
大洋航路
マシンガンと形容詞
夏蝉
夜のコール
白に染めろ
雨上がりの希望
Planet of the Apes/猿の惑星
Signal on the Street/街頭のシグナル
Right Now
祝日
ホームタウン
レインボーフラッグ
UCLA
ダンシングガール
解放区 / Liberation Zone
雨の日に聴きたい曲3選
上記から
「ラストシーン」
「大洋航路」
「Signal on the Street/街頭のシグナル」
について書く。
2016年発売再録『ソルファ』
「ラストシーン」
静かなアジカンの曲でみると、トップレベルで好きな曲である。あえて、音が豊かになった再録を推したい。個人的には、『映像作品集13巻』の完全生産限定盤に付属しているライブ音源も好きだ。イントロでの二本のギターが奏でるリフが印象的で、波紋のような美しさを感じる。歌詞的にも今の時期にぴったりだと思う。午前中の暗い雨の道を歩くのに似合う曲だ。
2012年発売『ランドマーク』
「大洋航路」作詞作曲:後藤正文
雨で気が滅入るからこそ、吹き飛ばしてくれるような曲を。
人は一度でも夢を見るのではないだろうか、大雨が降った後、海にならないだろうか、と。ジブリの『千と千尋の神隠し』『崖の上のポニョ』にもそういうシーンがあったが、この「大洋航路」にも同じようなイメージを持っている。あと、なんて言っているか分からないアジカン代表曲だと思っている。“もう漕ぐのかったるい”を“亡国の物語”だと思っていたし。
思わず微笑んでしまうようなエネルギーをもらえる軽やかな楽曲だ。
この曲のアコースティックバージョンも可愛らしくなっていて良い。その様子は『映像作品集15巻 〜Tour 2019「ホームタウン」〜』に収録されている。
2015年発売『Wonder Future』
「Signal on the Street/街頭のシグナル」
この曲は、雨の弾く道路を車で走るときに、とてもよく似合うと思う。平熱のようなAメロたちと、サビ前のグッとかがむ感じ、サビの駆け抜ける音が気持ちよい。最後のメロディや歌も印象的で、はずむような踊りたくなるような楽しさがある。『Wonder Future』は、この曲から「Opera Glasses/オペラグラス」で締めるところが、最高だなと思う。
雨に濡れて、気分が下がったら、開き直って遙か彼方MVごっこをするのも面白いと思う。
雨が出てくるアジカンの曲は、妙に明るくて、現実の雨天への暗いイメージとの対比が面白い曲が多かった。雨粒の音と音楽が混じり合う、そんな日があってもいいだろう。
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