アジカンで夏といえば、それはもう『サーフブンガクカマクラ』だ。そうに決まっている! と言いたいところだが、サフブンはいつか記事を丸ごとひとつ書くので、一旦置いておこう。
アジカンと夏
アジカン曲の夏のイメージは、真っ赤な夕暮れだったり、太陽が照りつけ陽炎揺れる、うだるような夏という印象が個人的に強い。ハッピーサマーイエーイ! という感じがないのが好ましい、というか、そもそもアジカンにはそういう雰囲気の曲がないから自分に馴染むんだろうな、とは思っている。
さて、そんなアジカンには夏の曲が結構ある。まず曲名に夏が入っているのが「夏の日、残像」「夏蝉」、歌詞に入っているのが「未だ見ぬ明日に」(「アルバム表題曲の話~BUMP、アジカン編~」参照)「絵画教室」「ロードムービー」「12」「マイワールド」だ。(歌詞からピックアップした曲に関しては漏れがあるかもしれない)
他にも自分のなかでこれは夏に聴きたくなるなあという曲がいくつかある。「NO.9」とか「バイシクルレース」なんかがそうだ。実は、「海岸通り」も“春”と出てくるが夏にも聴きたくなる。それは私の脳内が単純なので、海=夏となっているせいかもしれない。
そんななかで今回は、「夏蝉」「マイワールド」について書こうと思う。
夏に聴きたい曲2選
2014年発売『フィードバックファイル 2』
「夏蝉」
もともと『NANO-MUGEN COMPILATION 2008』というナノムゲンフェスCDに収録されていた曲だ。ライブでは2013年のファン感謝祭にて投票で選ばれ演奏されたレア曲である。聴くと横浜スタジアムでの昼下がりなのに暑い日差しを思い出す。
この曲はイントロの音が重なる響きから最高な1曲だ。日に照らされたアスファルトの匂いや、夏の夕立の匂いが鼻をかすめる。「アフターダーク」が好きな人などに、意外と刺さるかもしれないな、と思った。
2017年発売『映像作品集13巻 完全生産限定盤』付属『ソルファ』 (Live音源)
「マイワールド」
基本的にライブ音源が好きだ。原曲ももちろん良いのだが、ライブならではの揺らぎやテンポ、熱気や感情がこもった音源を聴きたくなるのである。しかし、『ソルファ」の曲は恵まれていると思う。なにせ3パターンも聴くことが出来るのだ。2004年『ソルファ』、2016年『ソルファ』、そしてこの映像作品集の2017年ライブ音源『ソルファ』。比較するのもすこぶる楽しい(映像もあわせれば2巻にも収録されているので4パターンだ)。バージョン違いに関しては『ソルファ』の曲だけの話ではないのだが。
話を元に戻すとこの「マイワールド」、ギターのリフが印象的で大好きだ。言葉選び、ずっと体温が低い感じ、それでいてパラパラと花火が散っているような雰囲気も良い。気温が下がって、ふっと涼しい風の吹く夏の夜にぴったりだと思う。
ちなみに『ソルファ』に関して、くるりのベース佐藤さんがブログでレビューしていたので、ぜひ読んでみて欲しい。フジも登場してて笑った。
改めて聴いたが、季節感のあるアジカンも良いものである。今日も夏の夕日を眺めながらアジカンを聴く、そんな一日になればいいなと思う。
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